内容説明
「老」と「病」に、次第にむしばまれていく夕映えのとき。その老年の日の一日一日を、彼岸からの光に照らし出されて荘厳し、沁々と、晴々と、みずみずしく、「老」の風光を謳う、いのちの歳時記。
目次
一月(新年おめでとうございます でも、何がめでたいのでしょうか;この まばゆいばかりの新しい年;天皇崩御;「昭和」という時代 ほか)
二月(「日なた」と「日かげ」;除雪;榎;大北さんという女の子;「明るい日」;人生学校 ほか)
三月(一切群生蒙光照;老木;根源への指向 ほか)
四月(見えないところで;村の富士山;こぶし;花まつり;喜寿 ほか)
五月(お念仏は「復元力」;朝;ぼたん ほか)
六月(「拯済」というお救い;特等席;木上先生 ほか)
七月(「願い」のなかの私;まだ七月が始まったばかりであるのに;クラス会;時間;老醜 ほか)
八月(「至心廻向」;墓そうじ;向こうから先に;裏返しになって;クマゼミ ほか)
九月(夕映えのとき;お灸;つゆ草;周梨槃特;赦されて;まんじゅしゃげ ほか)
十月(「五劫思惟」;もくせい;足袋 ほか)
十一月(枯れ葉;妻;老いた自転車 ほか)
十二月(終わりの時;「終わりの時」を前に ほか)
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