内容説明
“カウンセリングの神様”カール・ロジャーズが創始したパーソンセンタード・カウンセリング。欧米における最新の発展の成果と、磨きぬかれた臨床実践の実際が示される。
目次
第1部 治療条件を拡げる(無条件の肯定的配慮は“相手を好きになること”とは違います;クライエントと共に「いること」(プレゼンス)の質の向上に努める ほか)
第2部 カウンセラーの成長(カウンセリングで研修生が陥りやすい「麻痺状態」―診断と治療;「賢い」と思われたい気持ちに注意する ほか)
第3部 治療同盟(クライエントと専門的に関わるにあたって、そのクライエント集団についての「専門家」である必要はないし、またそのクライエントの問題についての「専門家」である必要もない;クライエントの「身近(beside)」にいなさい。しかしクライエントの「味方(on the side of)」になってはいけません ほか)
第4部 治療過程(「パワー・ダイナミックス」を適正にする;クライエントの評価の源泉をカウンセリングの導きの糸とする ほか)
第5部 パーソンセンタード精神病理学(神経症;境界性人格障害 ほか)
著者等紹介
メァーンズ,デイブ[Mearns,Dave]
1970年代にラホイヤの人間研究センターに留学し、カール・ロジャーズのパーソンセンタード・アプローチを学ぶ。以降、イーストアングリア大学のブライアン・ソーン教授と並び、イギリスにおけるロジャーズ派カウンセリングの中心的存在として活躍。スコットランドのストラスクライド大学カウンセリング・ユニットの代表として、イギリスのパーソンセンタードを支えている。他にも『パーソンセンタード・カウンセリングのトレーニングPerson-Centred Counselling Training』など多くの著書がある
山科聖加留[ヤマシナミカル]
上智大学卒業。英国ストラスクライド大学留学。メァーンズ教授に師事。カウンセリング・ディブロマコース専攻。ディプロマ取得後、ストラスクライド大学カウンセリング・ユニット客員研究員としてカウンセリング臨床経験、及びカウンセラー・トレーニング・トレーナー実習経験を積み、帰国
上嶋洋一[ウエシマヨウイチ]
東京教育大学教育学部卒業。筑波大学大学院博士課程教育学研究科を経て、現在、龍谷大学短期大学部非常勤講師、幸・総合人間研究所研究員。論文「世界観としての統合教育」「共感的理解の本質的意味の探究」、訳書『〈生きる意味〉を求めて』(春秋社)等
林幸子[ハヤシサチコ]
米国サウス大学留学。ピーボディー・カレッジ・オブ・バンダービルト大学大学院で人間の成長とカウンセリング学専攻、教育学修士。テンプル大学ジャパン、心理カウンセラーを経て現在、東洋哲学の視点から人間性心理学を見なおす試みを行なっている。家族・介護問題研究会主催。NCC(米国カウンセリング学会カウンセラー認定委員会認定心理カウンセラー)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あんドーナツ
qualia
ロム