内容説明
トランスパーソナル心理学再生の果敢なる試み。人間としての全体性―なぜ、その獲得は困難で、稀なのか?それは、全体性への入口が凄まじいパラドクス(逆説)によって護衛されているためである。“全体”的であるためには、自分を成長させる(自己実現)だけでなく、自分よりも大きな現実へと身を委ねる(自己超越)必要がある。本書は、トランスパーソナル心理学の成果を継承しつつ、自己実現と自己超越との間を絶えまなく循環しているプロセスを「魂のプロセス」とみなし、それに全体性のパラドクス解決の糸口を見い出す。
目次
第1部 全体性のパラドクスを理解する(全体性のパラドクス;トランスパーソナル運動の重要性;内在性―科学的な見地;超越性―神秘主義的な見地 ほか)
第2部 全体性のパラドクスを生きる(内在性―人生への強い関心;超越性の贈り物;創造的な緊張を受け入れる;統合的な決断を下す ほか)