内容説明
道具は人間の欲望、願望をかたちにして発達してきた。その道具を正面にすえて「寄物陳思」の思想を解読していく。地球を歩きつめて各地で実際に出会った意外なもの、持ち前のするどい嗅覚で探り当てた不思議なもの、近代化・現代化の波にもまれながらもひっそりと息づくもの、それらの道具にまつわる三八編のストーリーで構成される。ときには歴史をたどり、ルーツをひもとき、またときには東西文明を論じ、痛烈なデザイン批評ともなる。「DOUGUOLOGY(道具学)」を提唱する著者の快心の一冊。
目次
1 道具の原像
2 利器の文明
3 身体の装具
4 技術の風景
5 環境の姿態




