内容説明
本書は一人の元精神科看護経験者が痴呆性老人にとってのその人らしい、あたりまえの生活の達成を追い求めつづけてたどりついた「グループホームケア」の形態(かたち)、「函館あいの里」からのメッセージである。痴呆という病態と生活障害像を、痴呆性老人との長いかかわりの中から理解し、彼らの安心した穏やかさと笑顔の実現のための試行錯誤のプロセスから紡ぎ出してきた知見の集大成である。
目次
第1章 なぜグループホームケアか―あいの里方式の誕生と歩み
第2章 グループホームケアの基礎と展開
第3章 日々の暮らしとグループホームケア
第4章 日々のかかわり
第5章 グループホームケアの可能性
第6章 グループホームケアのための“人”づくり
第7章 これからの課題―グループホーム制度化をめぐって