内容説明
『昆虫記』と『80日間世界一周』を生んだ国フランスから、21世紀文学の夜明けを思わせる奇想天外な文学がいま上陸した。主人公はアリ。そう、あの蟻である。彼らは都市を建設し、連合を形成し、外敵と戦う。アリたちをこよなく愛する作家ベルナール・ウエルベルが13年の歳月をかけて書き上げた、想像を絶する不思議の国の冒険物語。フランス語の名手とフランス社会派の緊密な連携による待望の翻訳、ついに成る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
C検営
6
ベル・オ・カンという赤アリの国家とそこに所属する327号を始め数匹の主要アリ達の蟻視点と、蟻研究に取りつかれた伯父の遺産である屋敷を相続したジョナサン視点が交互に入れ替わりながら話は進みます。ベル・オ・カンに迫る姿の見えない危機に意外な社会性を備える蟻。屋敷の地下に深く深く掘られた螺旋階段を降りていき消息不明になったジョナサン。さっぱり意味が分からないと思います。ええ、私もです。読み進めるにつれ何となく蟻と人間に繋がりが見えてくるような、こないような…着地点が予想できない本作、楽しみに下巻へ続きます。 2019/06/05
takao
4
ふむ2024/04/20
dani
1
文庫もあったのね。しかし、これ面白い。一気に読んだ。下巻でベル・オ・カン、56号、地下に潜った人たちはどうなるのやら。2011/03/21