内容説明
産業革命の波を受け、イギリスの都市住宅は大きく変容した。過密で不衛生な状態は、労働者に劣悪な居住環境をまねいたが、社会はそれを自らの力で改善した。今世紀初めには、田園都市の理念の影響を受け、工場から離れた緑豊かな郊外に公共のコテージがつくられた。両大戦間には、民間の手で急速に二戸建て住宅が分譲され、多くの中産階級を産んだ。現代のコーポラティヴ住宅の運動は、ともすれば見失いがちなコミュニティの精神を育み、「集住」の意識を強めている。その試行錯誤の過程は、わが国の将来の住宅像を考えていく上で大きな道標となるであろう。
目次
上下階各二部屋
小住宅をすべての人に
郊外の二戸建て住宅
住民に力を与える
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- 和書
- 高性能タイヤの研究



