内容説明
耳をすませてごらん。風に乗って聞こえてくるだろう。1日の労働を終えた高校生たちの歌声が。あれは「ワークキャンプ」の高校生たちだよ。山梨県下から集まって、孤児の施設を建設するキャンプだ。もう、30年近くも続いているんだよ…。7泊8日、のべ3週間、夏休みの大事な時間をついやして行われた高校生たちの奇跡のような活動。それを続けさせた原動力は何だろう。戦後のある高校生活動を語る数々の言葉は、現代の高校教育を撃つはずだ。
目次
第1章 ワークキャンプと山梨の高校YMCA活動(こんな高校生の活動があった;ワークキャンプが始まった頃;ハイYの発展とワークキャンプ;ハイY活動の衰退とワークキャンプ;ワークキャンプが残したもの)
第2章 わが心のワークキャンプ(いちばんはじめのワークキャンプ;ハイY活動の残したもの;我れ山に向かいて目をあぐ;思い出すままに;今になって、時折、感じること ほか)
第3章 高校生は何を考えたか(ワークキャンプの準備;ワークキャンプの生活;ワークキャンプの仕事;ワークキャンプのプログラム;ワークキャンプの場所;ワークキャンプの精神;ワークキャンプ、ハイY、信仰)