THE LINE―AIが”ひと”になるとき

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THE LINE―AIが”ひと”になるとき

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  • サイズ B6判/ページ数 546p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794980694
  • NDC分類 114
  • Cコード C0010

出版社内容情報

これは人間か、機械か? 動物か、モノか?──生成AIが人間のものと見まがう言葉を紡ぎ、遺伝子工学が生物種の境界を越えはじめた現在、「誰を〈ひと〉として遇するのか?」という問いが、進化論以来前例のない切迫とともに立ち上がる。意識をもつと主張するAI、人間並みの知能をもつ遺伝子改変生物は、権利をもつ〈人格〉になりうるのか? 情報法の泰斗が、SF・法・哲学・道徳を横断し、かつて企業に「法人格」が与えられた歴史をたどりながら、錯綜する議論の見取り図を描き出す。AI時代の喫緊の課題を鮮やかに提示する必読書。


【目次】

序論
HAL/Chimpy?/現実かSFか?
1 奴隷、人間もどき、そして人工羊
共感と擬人化/道徳的感情?/人間にフォークト?カンプフ検査?/下準備:道徳ストロボスコープ
2 人工知能
バトラー派の挑戦/AIの傲慢と謙虚/人工知能? いつ?/すべてはハードウェア次第(?)/実現したとしても、それに意識はあるのか?/優越感?/人格の未来(あるいは複数の未来)/チャットボット時代のチューリング・テスト/操り人形、カスタム設計、そして「手に負えない」AI人格/まとめ
3 法人
法人とは何か?/法廷における企業/法人の陰謀、あるいは憲法上の合流?
4 人間以外の動物
心の質をめぐる議論/法的権利者論争/1 声なきものを代弁するのは誰か?/2 裁判所はこれらの問題に答えるために、どのような方法をとるべきか?/3 これらの決定をどこで下すべきか?
5 遺伝子組み換え、キメラ、ハイブリッド
倫理学研究からの視点/種の境界の道徳的意義/能力は種から始まる/種に基づく区別の正当化?/道徳的に無意味な事実/得られた教訓は?
結論
絡み合う人格議論/AI人格? リベラル派:賛成/AI人格? リベラル派:否定/AI人格? 保守派:賛成/AI人格? 保守派:否定/エンドゲーム
謝辞/訳者解説/原注/索引

内容説明

〈人格〉の境界線を問う。AIや遺伝子改変生物は権利を持ちうるか?情報法の泰斗がSF・法・哲学を横断して描く議論の見取り図。

目次

序論
1 奴隷、人間もどき、そして人工羊
2 人工知能
3 法人
4 人間以外の動物
5 遺伝子組み換え、キメラ、ハイブリッド
結論

著者等紹介

ボイル,ジェームズ[ボイル,ジェームズ] [Boyle,James]
スコットランド出身の知的財産法学者。1959年生。デューク大学ロースクールのウィリアム・ニール・レイノルズ法学教授であり、同校パブリックドメイン研究センターの創設者でもある。デジタル時代の情報法の代表的論客として、クリエイティブ・コモンズとサイエンス・コモンズの設立にかかわるなど、オープンアクセス運動を主導してきた

山形浩生[ヤマガタヒロオ]
1964年東京生まれ。東京大学都市工学科修士課程およびマサチューセッツ工科大学(MIT)不動産センター修士課程修了。大手調査会社に勤務、途上国援助業務のかたわら、翻訳および各種の雑文書きに手を染める

森本正史[モリモトマサシ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

iwtn_

3
AI、特にLLMなどの生成AIが急激に性能を上げる昨今、そろそろAGIが現実化し、ヒトとして扱うべきか、などというニュースも聞こえてくる。この本はAIだけでなく、過去の奴隷や、法的な人格を持つ法人、人類以外の生物・ヒトの遺伝子を持たせたキメラなどと、「ヒト」との境界をどう引き、そして引き直してきたのかを広く紹介している。テキスト的な処理が出来ることが長らく人間の特徴だったが、しかし今はLLMの方が圧倒的に性能としては高い。また引き直すことになるんだろう。その線をどう引くのか、考える材料になる本。2026/09/27

鴨長石

2
AIと人間の境界=LINEについて、人間以外の動物やキメラなどの例を参照しながら検討する。特に、人工物でありながらすでに法において人格を形式的に付与されている存在である法人について考察しているのがユニークだ。ただし、AIが意識をもちうるかについて、言及はあるものの身体感覚をあまりにも軽視しているという印象。AIに人格を付与するかどうかについて、保守/リベラル双方の賛成/反対のシナリオを提示しているのは面白いが、訳者解説にもある通り、あまりに中立な立場に固執しすぎて、著者の主張がわからないのが残念だった。2026/10/08

chiro

1
AIと人との線引き THE LINEはまさに今大きな問題となっており著者が問題視していた事が現実味を帯びている。ここでもAIの開発をこのまま進めていいのか。という問題に対するなし崩し的な態度こそがおそらく人類を滅亡させるのだろう。アレハンドロ・イニャリトゥ監督のDIGGERが描いている視点と同様、諦念しかない。2026/10/14

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