出版社内容情報
父権制によって形作られる「母性」を、自身の体験を交えながらラディカルに解体する
70年代フェミニズム論の名著、待望の新版復刊!
地球上の人間はすべて女から生まれる――。そのことは、女を理想化し、母性神話をはびこらせる一方、女が自分自身の生き方を選択する自由を奪ってきた。男中心の社会のなかで、制度化された「母性」がかかえこむあらゆる問題を検討し、女のからだとこころを解放する視点をあきらかにする。三人の息子の母としての体験を問いなおし、歴史的文献を緻密に分析し、「あたらしい古典」としていまや世界中で大きなインパクトをもって読みつがれる、リッチのフェミニズム「母性論」の名著。
解説、小川公代。
「私は『無条件』に愛することができるという母親のステレオタイプ化にうんざりしていた」(本文より)
内容説明
地球上の人間はすべて女から生まれる―。そのことは、女を理想化し、母性神話をはびこらせる一方、女が自分自身の生き方を選択する自由を奪ってきた。男中心の社会のなかで、制度化された「母性」がかかえこむあらゆる問題を検討し、女のからだとこころを解放する視点をあきらかにする。三人の息子の母としての体験を問いなおし、歴史的文献を緻密に分析し、「あたらしい古典」としていまや世界中で大きなインパクトをもって読みつがれる、リッチのフェミニズム「母性論」の名著。
目次
1 怒りと愛と
2 「聖なる職業」
3 父親たちの王国
4 母親―至上なるもの
5 飼いならされた母性
6 人の手、鉄の手
7 疎外される出産
8 母親と息子、女と男
9 母であること、娘であること
10 暴力―闇をかかえる母性
著者等紹介
リッチ,アドリエンヌ[リッチ,アドリエンヌ] [Rich,Adrienne]
1929‐2012年。ボルティモア生まれ。現代アメリカを代表する詩人、フェミニスト批評家。ハーバード大学ラドクリフ・カレッジ在学中に、詩集『世界の変化』(イエール青年詩人賞受賞)で詩人としてデビュー。60年代初頭以降、母性、セクシュアリティ、人種差別、反ユダヤ主義、戦争などの問題を探求する詩や論考において、個人的なものと政治的なものを結びつけることにこだわった。ルース・リリー賞、全米図書賞、ラナン財団生涯功労賞、マッカーサー・フェローなど受賞多数
高橋茅香子[タカハシチカコ]
1938年生まれ。東京外国語大学卒。朝日新聞社国際本部を経て翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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