能力主義をケアでほぐす

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能力主義をケアでほぐす

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  • サイズ 46判/ページ数 232p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794974617
  • NDC分類 369
  • Cコード C0095

出版社内容情報

竹端さんは正直な人である。
正直さは研究者にとって必須の知的資質である。
本書を読むと、正直さが知的離陸を可能にすることがわかる。
──帯文・内田樹

ケアから考える家族、学校、社会、制度、そして資本主義。
長らく成果主義と自己責任論の呪縛に苦しんできた著者が、自らの子育て体験を経てケアに目覚めた。その過程で読んできた本、出会ってきた人々とのエピソードで語る、ケア中心社会への見取り図となる思索エッセイ。
能力は個人に備わったものではなく、他者との関係性のなかで立ち上がるもの。能力主義の軋轢に対しては、ケアの精神でときほぐす!

“僕自身が「仕事中毒」だったときには、生産性至上主義の塊で、業績を出すことに強迫観念的に縛られていた。そのことに自覚的になったのも、家事育児に明け暮れた一日が終わって、「今日は何も出来ていない!」とため息をついている自分に気づいた時期からでした。そこから、自分を解放するためにも、少しずつ「能力主義批判」がはじまったのでした。”(「はじめに」より)

【目次】
第1章 能力主義のなにが問題なのか?
学力偏重は「やめたくてもやめられない」アディクション
能力主義をいかに相対化するか
あなたはそのままで生きていい
信頼関係の基本はただ話を聞くこと

第2章 ケアについて考える
「弱さ」を基軸とした強いつながり
「交換」から「使用」への価値転換
ケアの世界は「巻き込まれてなんぼ」
「無力さ」でつながり直す面白さ
「決められた道」の外にある想像・創造力

第3章 家族がチームであること
第一優先は家族、第二優先が仕事
お父さん「も」支える言葉
家族丸抱えと社会的ネグレクト
子どもを中心にする視点
ケアを軸にした社会をどう生み出すか
「まっすぐなキュウリ」こそいびつなのだ

第4章 学校・制度・資本主義
資本主義経済の裏で隠されているもの
「平均の論理」は「社会的排除の論理」
「学力工場」と偏差値序列
チームがあれば孤独は乗り越えられる
隷従しない勇気と決意
シンバル猿にならないために
ゆたかなチームで生きていく

内容説明

ケアから考える家族、学校、社会、制度、資本主義。長らく成果主義と自己責任論の呪縛に苦しんできた著者が、自らの子育て体験を経てケアに目覚めた。その過程で読んできた本、出会ってきた人々とのエピソードで語る、ケア中心社会への見取り図となる思索エッセイ。能力は個人に備わったものではなく、他者との関係性のなかで立ち上がるもの。能力主義の軋轢に対しては、ケアの精神でときほぐす!

目次

第1章 能力主義のなにが問題なのか?(学力偏重は「やめたくてもやめられない」アディクション;能力主義をいかに相対化するか ほか)
第2章 ケアについて考える(「弱さ」を基軸とした強いつながり;「交換」から「使用」への価値転換 ほか)
第3章 家族がチームであること(第一優先は家族、第二優先が仕事;お父さん「も」支える言葉 ほか)
第4章 学校・制度・資本主義(資本主義経済の裏で隠されているもの;「平均の論理」は「社会的排除の論理」 ほか)

著者等紹介

竹端寛[タケバタヒロシ]
1975年京都市生まれ。兵庫県立大学環境人間学部教授。専門は福祉社会学、社会福祉学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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orchid bright

2
『「能力」は個人的なものではなく、関係論的なものである』という言葉は、とても的を得ていると思いました。「いったん内面化されてしまった規律権力から、そんな簡単に自由にはなれない」と筆者は主張しており、能力主義に疑問を呈しながらも、そこから逃れられない自分に葛藤する生きづらさを抱える人のことを、端的に表していました。このような人や、本書で紹介された他の生きづらさを抱える人が、より自分らしく生きるためには、どのようなことが必要であるか、社会的処方などのアプローチも踏まえながら、考えていきたいです。2025/03/02

つの

1
気になった著者の主張。「相手の話を聞くこと」。医療者からすれば、話を聞くだけでは何も情報提供をしていないように感じるかもしれない。でも、心理的に追い詰められた人にとっては、他者に自分の実存上の苦しみに関心を持ってもらい、素直に尋ねられることこそが大切なのだ。以下略。著者の主張によって、新しい価値観を発見したり、ケアの大切さを再確認することができた。2025/05/13

Go Extreme

1
業績至上主義 能力の個人化 本人の思いや願いを押し殺し 競争による能力不安を大衆化 社会的不平等は個人の能力不足に帰結 社会構造的な問題が見過ごされる 常に他者との比較に晒され 自己肯定感の低下 自身の存在意義への疑問 努力すれば報われる 偶然や環境による影響大 良い子という規範意識が内面化 その人自身の主体性を尊重 他者との相互依存や関係性重視 分断や排除 多様な価値観や生き方を認め 自分らしく生きられる社会 共に意味を探るプロセス 子どもの個性や主体性を尊重 互いの脆弱性認め合い 能力の共同性2025/04/10

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