I am I am I am<br> ベル・ジャー

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I am I am I am
ベル・ジャー

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  • サイズ B6判/ページ数 388p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794974358
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

わたしはぜんぶ覚えている。あの痛みも、暗闇も――。
ピュリツァ―賞受賞の天才詩人が書き残した伝説的長編小説、20年ぶりの新訳。

優秀な大学生のエスター・グリーンウッドはニューヨークのファッション誌でのインターンを勝ち取ったとき、
夢がついに叶うと信じて喜んだ。しかし、退屈なパーティー、偽善的に感じられる恋人、
空虚なだけのニューヨークでの生活に違和感を覚え、世界が支離滅裂なものに感じられる。
そして、とあることをきっかけに精神のバランスが徐々に崩れていく。

世の中は欺瞞だらけだと感じる人、かつてそう思ったことがある人たちに刺さりつづける、
英米だけで430万部を売り上げた世界的ベストセラー、待望の新訳。
海外文学シリーズ「I am I am I am」、第一弾!

内容説明

わたしはぜんぶ覚えている。あの痛みも、暗闇も。世の中は欺瞞だらけだと感じる人、かつてそう思ったことがある人たちに刺さりつづける、ピュリツァー賞受賞の天才詩人が書き残した唯一の長編小説、20年ぶりの新訳!「I am I am I am」シリーズ、第一弾。

著者等紹介

プラス,シルヴィア[プラス,シルヴィア] [Plath,Sylvia]
1932‐1963年。ボストン生まれ。詩人、作家。8歳から詩を、9歳から物語を書き始め、10代から作品が雑誌に掲載される。1955年にスミス・カレッジを卒業後、フルブライト奨学金でケンブリッジ大学へ留学。1960年に詩集『The Colossus』を出版。1963年、唯一の長編小説である『ベル・ジャー』を別名のもと出版。同年、自ら命を絶つ。1982年、詩集『The Collected Poems』でピュリツァー賞を受賞。本書『ベル・ジャー』は英米だけで430万部以上を売り上げた世界的ベストセラーであり、現在も多くの読者の心を掴んでいる

小澤身和子[オザワミワコ]
東京大学大学院人文社会系研究科修士号取得、博士課程満期修了。ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン修士号取得。「クーリエ・ジャポン」の編集者を経て翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

94
「奇妙で、蒸し暑い夏」、冒頭から気怠さと共に不穏さを匂わす始まり。1950年代のアメリカが舞台の自伝的小説。エスターは優等生な面があり、素直な感情に反して自分を繕う19歳。内面では過去の母親世代の生き方に反発し、今の彼氏との関係のバランスに悩むが、さらにこの夏、作家の道に挫折を覚え未来の自分を見失う。自我を求め彷徨う彼女にはこの世界はガラス鐘が頭を覆うように息苦しく歪んで見えた。その悪い夢を彼女は全部覚えていると言う。忘れれば楽になる。でもそれは自己の風景。自らの弱さも歪みも洗い浚い描く筆致に気概を見た。2024/08/29

pohcho

57
成績優秀な女子大生エスター。目の前に広がるいくつもの未来の可能性。でも、何をやりたいのかわからないし、どれか一つを選ぶ勇気もない。よくある若者の青春物語かと思って読み進めたら、彼女は次第に精神のバランスを失っていく。肥大化する自意識に蝕まれていく心。自殺未遂と精神病院への入院(インスリンショック療法やロボトミー手術など、昔の精神科の治療法が恐ろしい)作者自身も本の出版後間もなく自死されていて、むきだしの心がダラダラと血を流し続けているかのような小説だった。2024/09/25

ちゅんさん

44
ベル・ジャーとは実験などで使われる上から被せるガラス容器のこと。エスターの生きづらさや閉塞感をうまく表している。繊細すぎるエスター、繊細さとは短所なのか。終始重く暗い内容なのになぜか美しさを感じた。最後の場面はハッピーエンドだと信じている。2025/01/30

28
無関心、閉塞感、痛み、暴力、抑圧...。釣鐘のように下りてくるベル・ジャーに死ぬまで囚われる虜囚としての生がとらえられている。プラスの半自伝的作品といわれる本作は、詩的筆法を用いたイメージの連関と、華々しい才能の世界から脱落して精神病棟と死へ近傍してゆくコントラストが冴え渡っている。語りの信頼できなさが繊細さと荒削りなエネルギーの精妙なバランスによって成り立っていた。2025/05/03

R子

28
ベル・ジャーに覆われたエスターの息苦しさを終始感じながら読了した。周囲の人たちに試されている感覚。今の自分を失って堕ちていく妄想。彼女の境遇や経験は私にはないものなのに「分かる」と思うシーンがいくつもあって震えた。彼女の中で自身を追い詰める思考は繰り返され、“死”の匂いは強くなり囚われ向かって行ってしまう。まるで呪いのように。救いはあるようでなくて、いつも絶望しているのに、この物語に惹かれずにはいられない。不穏な夏の物語。ちょうど夏に読めて良かった。2024/08/29

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