気はやさしくて力持ち―子育てをめぐる往復書簡

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気はやさしくて力持ち―子育てをめぐる往復書簡

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  • サイズ 46判/ページ数 336p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794973856
  • NDC分類 379.9
  • Cコード C0095

出版社内容情報

子育てにおいて、いちばん大切なことは「子どもに対して敬意を以て接すること」
男の子の親にも、女の子の親にも読んでもらいたい、旧くてあたらしい子育て論。

男手で女の子を育てた内田先生と、女手で男の子を育てた三砂先生。共に「離婚して子どもを育てた親」であるふたりによる、誰も書かなかった子育て論。最優先にされるべきは、「子どもに対して敬意を以て接すること」。いまの時代にあわせてアップデートされた、旧くてあたらしい子育て論にして、すべての子育て中の親たちと、育てられ中の子どもたちへ贈る、あたたかなエール。

「子どもを育てる、ということは、許されることを学ぶことだ、と思います。(…)子どもを持った時点での親の成熟なんて、たかが知れているし、親自身が生きてきた時代と環境とに抜き難い影響を受けながら、なんとか生き延びようとしているような不完全な存在なのですから、かならず、間違います。よかれ、と思ってやったことも、間違っているかもしれない。」(三砂ちづる)

「僕は未熟な親として子育てをしてきて、ある時点で、「子どもを愛すること」と「子どもを傷つけないこと」では、「子どもを傷つけないこと」の方を優先させるべきではないかと考えるに至りました。(…)「子どもを愛しているから」「子どものことを心配して」「子どもの将来のことを考えて」という理由で子どもを傷つける親が実に多いということを骨身にしみて知ったからです。」(内田樹)

子育てって困難でしょうか?/子どもは手離すときがむずかしい/親子関係で決定的に重要なこと/子育てにおける母語の意味/性教育はナナメの関係で/感情のカタログを増やす/親を許すこと、親から許されること/生きているなら、それでいい/一度は死んだもの、と思って育てる/「女の社会」にも「男の社会」にも逃避できること/「〈それ〉を何と呼ぶか」よりも「〈それ〉をどう扱うか」/複雑な現実は複雑なままに/今日を機嫌良く生きていくことができたら/……子育てで悩み迷うひとに響く言葉が満載。

内容説明

男手で女の子を育てた内田先生と、女手で男の子を育てた三砂先生。共に「離婚して子どもを育てた親」であるふたりによる、誰も書かなかった子育て論。最優先にされるべきは、「子どもに対して敬意を以て接すること」。いまの時代にあわせてアップデートされた、旧くてあたらしい子育て論にして、すべての子育て中の親たちと、育てられ中の子どもたちへ贈る、あたたかなエール。

目次

第1便 寄り道しながらはじめましょう
第2便 感情とのつきあい方
第3便 子育てにおける母語の意味について
第4便 親を許すこと、親から許されること
第5便 家族をむすびつけるもの
第6便 『細雪』の世界から
第7便 野生と文明のあわいにて
第8便 「母性」なるものをめぐって
第9便 複雑な現実は複雑なままに
第10便 「ものすごく気持ちの良いこと」を経験する
第11便 没入すること、10歳前後であること
第12便 長い時間軸の中で考える
最終便 子育てにおいて、時代が変わっても変わらないもの

著者等紹介

内田樹[ウチダタツル]
1950年生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。凱風館館長。神戸女学院大学名誉教授。専門はフランス文学・哲学、武道論、教育論、映画論など。第6回小林秀雄賞(『私家版・ユダヤ文化論』文春新書)、2010年度新書大賞(『日本辺境論』新潮新書)、第3回伊丹十三賞を受賞

三砂ちづる[ミサゴチズル]
1958年山口県生まれ。兵庫県西宮育ち。京都薬科大学、神戸大学経済学部第二課程、琉球大学大学院を経て、ロンドン大学PhD。現在、津田塾大学多文化・国際協力学科教授。作家。専門は疫学、母子保健(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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けんとまん1007

49
手紙の持つ力・世界を感じる往復書簡。書くという行為、読み返すという行為、時間をかけるという意味。時間をかけながら書簡を取り交わすことで、思考がどんどん変化していく面白さがある。子育てが主たるテーマではあるが、そこに留まらないように思う。身近な存在である子どもとの関係を、どう考えて、どう営んでいくのか。時間の経過とともに、自分自身も子どもも周囲も変わっていくことを、時間をかけて受け入れていくことから始めるのだなあ~と思う。それが、次につながる。2023/11/26

呼戯人

17
離婚して、男手一つで娘を育てた内田樹と、離婚して女手一つで息子二人を育てた三砂ちづるの子育てを巡る往復書簡。具体的にこんなことに困難を感じてそれをどう乗り越えたかというような話は少なくて、なんだか著者たちの幅広い教養は十分に感じるのだけれど、具体的なアドバイスとか勘所とかここが難所とかそういう山場が少ないのでちょっと残念な感じ。私も67歳になって、5歳と2歳の孫と一緒に暮しているので、それも自閉スペクトラム症の孫の育て方に苦慮しているので、もう少し具体的なアドバイスが欲しかった。2024/01/16

スズコ(梵我一如、一なる生命)

11
古老のようなポジションで、と途中言っていたけど本当そんな感じ。男の子の片親育児がテーマなはずなのに、全然そんなことなく子育てにとどまらず親となった後の自分の生き方とか日本の今とか、色々脱線しまくっている。そして愛着一辺倒みたいな感じでなくて、(離婚経験者だからか)子供に許して貰うしかないというところから始まっていて偉そうなところがない。終わりにで、子育てが終わった人にとってはあれは何だったんだと理解する一助になればってあったけど納得。今すぐ何するって話しでなくて、少し遠い広い視線に立たせて貰って楽しめた。2024/01/21

art_mr

7
内田先生と三砂先生の「子育て」をめぐる往復書簡。読み終えた漠然とした感想としては「子育て…??」という感じではあるものの、面白いところは節々にあって、「パソコン黎明期の変化」(第2便)とか、昔住んでいた家族のメンバーだけで「昔の内田家」を旅行で演じることの楽しさ(第5便)などは家族の他部活の友達などでもそうで、「もうここにはないもの」を一緒に共有できる貴重さが面白いのだろうと思う。「ぼんやりする時間の大切さ」「ものすごく気持ちのいいこと」を自分の子どもは体験できるだろうか…2025/04/27

龍ママ

5
三砂先生は娘のゼミの教授でした。いろいろなことに造詣深く、どの著作も面白い。内田先生も好きな作家で、今回も予想に違わず、面白い展開になりました。再読するとまた、えるものがあるように思います。2024/05/10

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