ある大学教員の日常と非日常―障害者モード、コロナ禍、ウクライナ侵攻

個数:
電子版価格
¥1,870
  • 電子版あり

ある大学教員の日常と非日常―障害者モード、コロナ禍、ウクライナ侵攻

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年06月14日 05時09分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 264p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794973320
  • NDC分類 369.28
  • Cコード C0095

出版社内容情報

ASD/ADHDの大学教員、コロナ禍を生き、ウクライナ侵攻下のウィーン、アウシュビッツを行く。日常と非日常が交差する、はてなきインナートリップの記録。

10年ぶりにウィーンへ研究旅行に行くべく、羽田空港に赴いた著者を待っていたのは、出国許可がおりないというまさかの措置だった……。発達障害特性を持つ著者が、コロナ禍、ウクライナ侵攻の最中に、数々の苦難を乗り越え日本を出国し、ウィーンの研究者たちと交流し、ダヴォス、ベルリン、そしてアウシュヴィッツを訪問するまでの、めくるめく迷宮めぐりの記録。発達障害者には、日常もまた、非日常的な迷宮である。装丁・川名潤、装画・榎本マリコ。

「障害か?あるということは、ふた?んから被災しなか?ら生きているようなものた?。著名人の誰かか?そのような発言をしたと思うのだが、(…)僕はこの言葉に大いに首肯て?きる。僕たちの日常は、災難た?らけなのた?から。障害者とは日常的な被災者なのた?。もとから被災していて、それた?けて?も大変なのに、疫病か?流行し、コロナ禍の時代か?出現した。(…)精神疾患の当事者か?コロナ禍を生き、戦争を身近て?感し?た日々のちょっとた?け稀有な記録。それか?本書の内容た?。」(「はじめに」より)

【目次】
はじめに──大学教員と精神疾患

第一章 コロナ禍時代の日常──京都にて
自助グループを主宰する発達障害者
基本、失敗の人生を生きている
好評を博した『みんな水の中』
「当事者研究」から「当事者批評」へ
研究の快楽
授業について
食べもののこと
「推し」に支えられて生きる

第二章 出国できませんでした──羽田空港での洗礼
いま海外って行けるんだ!
夢見心地の朝
大使館の窓口と格闘する
書類は揃ったぞ!
楽勝コースのはずだった
出国失敗
栗isうまい

第三章 中途半端な時期──ふたたび京都にて
立ちあがれ、オレよ
頭木弘樹讃
続・頭木弘樹讃
まさかの鼻血大出血、出発日前日の不眠

第四章 ウィーンとの合一──かつて帝都だった街で
ウィーンを体になじませる
中心街
住居とマスク着用義務
食と障害者モード
グリーンパス狂想曲

第五章 学ぶことを通じてのみ──教養体験、研究、外国語
美術とガラクタ
伝統音楽との戯れ
研究生活
「なろう系」としてのオーストリア語学習?

第六章 旅行と戦争──戦時下のアウシュヴィッツ訪問
各地への旅行(一) グラーツ、リンツ、ザルツブルク、インスブルック、クラーゲンフルト、ハルシュタット、メルク
各地への旅行(二) ダヴォスとベルリン
各地への旅行(三) ブラウナウ・アム・イン
各地への旅行(四) アウシュヴィッツ/ビルケナウ
帰国

参考文献

内容説明

10年ぶりにウィーン旅行に行くべく、羽田空港に赴いた著者を待っていたのは、出国許可がおりないという措置だった…。ASD/ADHDの著者が、コロナ禍、ウクライナ侵攻の最中に、数々の苦難を乗り越え日本を出国し、ウィーンの研究者たちと交流し、アウシュヴィッツを訪問するまでの、めくるめく迷宮めぐりの記録。発達障害者には、日常もまた、非日常的な迷宮である。

目次

第1章 コロナ禍時代の日常―京都にて
第2章 出国できませんでした―羽田空港での洗礼
第3章 中途半端な時期―ふたたび京都にて
第4章 ウィーンとの合一―かつて帝都だった街で
第5章 学ぶことを通じてのみ―教養体験、研究、外国語
第6章 旅行と戦争―戦時下のアウシュヴィッツ訪問

著者等紹介

横道誠[ヨコミチマコト]
京都府立大学文学部准教授。1979年生まれ。大阪市出身。文学博士(京都大学)。専門は文学・当事者研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

54
【日常に非日常が混入する時空を生き続けている、精神疾患の当事者たる著者が、コロナ禍を生き、戦争を身近に感じた日々のちょっとだけ稀有な記録】ASD/ADHDの大学教員が、コロナ禍やウクライナ侵攻の最中に数々の苦難を乗り越え日本を出国し、海外研究者たちと交流し、アウシュビッツを訪問するまでを綴る。装画は、著者が熱望した榎本マリコ。<世の中というものは、第一に健常者が生きやすいように整備されているのだから、障害者のこともそれなりに顧慮されるようになってきているとはいえ、私たちの生きやすさへの補償は副次的だ>。⇒2023/10/28

くさてる

20
ASD/ADHDの特性を持つ大学教員である著者によるコロナ禍の生活と出国、ウィーンでの体験を描いたエッセイ。出国までのドタバタ、読んでいて自らに置き換えてほんとうに生きた心地がしなかった、というか、結局失敗してしまうあたりとか、辛すぎてななめ読みしました。これ、コミカルに読める人もいるんだろうなあ。あちこちに頭をぶつけながら、それでも、研究に勤しみ、人間関係を築き、なんとかやっていく姿は、読んでいて励まされた。2023/01/28

きゅー

11
自閉スペクトラム症(ASD)と注意欠如・多動症(ADHD)の診断を受けている大学教員による、コロナ禍における海外長期研修の顛末記。これがめっぽう面白かった。特に出国に至るまでの経緯は、そんじょそこらの小説よりもずっと奇怪なストーリー。と言うか、普通の人だってこんな煩雑な手続きを無傷でクリアできるわけない。オチも素晴らしい。「障害者モード」で無理なく生きる。でも、研究には過集中してしまう。定型発達の人から見たらアンバランスな生き方だけど、決してネガティブでもない。ニューロダイバーシティの好例。2023/04/05

shi 2

8
思考の散逸感と要素羅列・網羅的な文章がasd/adhd的であると思った。正直言って羅列部分はほとんど読み飛ばしてしまった。感覚没入的な読書ガイドとして有用である。asd/adhdには特有の思考・行動・感覚の『型』があり、それを『体得』するには当事者同士の『語り』が必要だろう。しかし、人間関係に支障が発生しがちなasd/adhd当事者同士が深くコミュニケーションすると二次的な問題が起こりそうだ。著者はこの点において器用だと思う。asd/adhdは生涯をかけて語学学習と創作をしたほうが救われるのではと思った。2023/04/09

カエル子

5
診断を受けたことで自分を「障害者として認識し、障害者モードでゆっくりと考え、慎重に体を動かし、自分をケアしてストレスを減らす」生活を送ることで意識的に失敗を減らしているという、曰く「究極のライフハック」がスゴイ。診断を受ける、受け止めるっていうのが重要な分岐点になるということを改めて知った。海外旅行からはすっかり遠ざかっていたけれど、サバティカルと称して海外短期留学とか楽しそうだなー。著者は、浮かれずにビルケナウとか行って非日常を浴びていてスゴイ行動力と意思なのだ。見習えない笑。2024/01/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20265333
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品