絶滅へようこそ―「終わり」からはじめる哲学入門

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絶滅へようこそ―「終わり」からはじめる哲学入門

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  • サイズ 46判/ページ数 377p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794973092
  • NDC分類 104
  • Cコード C0010

出版社内容情報

「そろそろ滅びるそこのあなたへ」
 成田悠輔[イェール大学助教授、半熟仮想株式会社代表取締役]
「機械の僕(しもべ)のように、家畜のように暮らしたっていいじゃないか。
 だってもう、“人間”は終わっているんだから」
 磯野真穂[人類学者]、推薦!

完新世絶滅期(Holocene extinction)、あるいは、第六次の大絶滅期に
私たちがなすべきこととは? 全人類に問う「生の哲学」。

【すべてが「終わった」状態から考えるとすると、何が見えてくるだろうか】
人間の視点を越えた視座、億年単位の宇宙を問題とする
(当然すでに人類などというものもいない)、ある種「至高的な空間」から、
「絶滅」を考えたとき見えてくるものとは。
荒川修作の思想を系譜する気鋭の哲学者が「総合知としての哲学」を武器に、
人類の未来を探究する。

【目次】
手引きのようなもの――視野を途方もなく拡張する
1 絶滅へようこそ
2 「まだ始まっていない」と「もう終わっている」の隙間を生きてみる
3 機械のやさしさ
4 食べられたい欲望
5 神はまだ必要なのだろうか
6 人間はツルツルになっていく
7 苦しめば報われるのか?
8 大人しい人間と裁きたい人間
9 暴力と寛容
10 風景なきiPhoneは空虚で、iPhoneなき風景は盲目である
11 自己家畜化とどう向き合うか
12 歴史の終わりとは何だったのか?(過去からの終わり①)
13 村上春樹とピンボール・マシーン(過去からの終わり②)
終わりが始まるまでに――人間の行方

内容説明

すべてが「終わった」状態から考えるとすると、何が見えてくるだろうか。人間の視点を越えた視座、億年単位の宇宙を問題とする(当然すでに人類などというものもいない)、ある種「至高的な空間」から、「絶滅」を考えたとき見えてくるものとは。荒川修作の思想を系譜する気鋭の哲学者が「総合知としての哲学」を武器に、人類の未来を探究する。

目次

絶滅へようこそ
「まだ始まっていない」と「もう終わっている」の隙間を生きてみる
機械のやさしさ
食べられたい欲望
神はまだ必要なのだろうか
人間はツルツルになっていく
苦しめば報われるのか?
大人しい人間、裁きたい人間
暴力と寛容
風景なきiPhoneは空虚で、iPhoneなき風景は盲目である〔ほか〕

著者等紹介

稲垣諭[イナガキサトシ]
1974年、北海道生。東洋大学大学院文学研究科哲学専攻博士後期課程修了。文学博士。自治医科大学総合教育部門(哲学)教授を経て、東洋大学文学部哲学科教授。専門は現象学・環境哲学・リハビリテーションの科学哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

112
50億年後の太陽の消滅を踏まえた「絶滅」の問いかけは、非常に刺激的である。もはやSDGsや地球環境問題などのテーマが虚しく響く。宗教も終末思想を前提として成立する。本書では、様々な思索(ニーチェの家畜としての人間、シュペングラーの「西洋の没落」、グレーバーのアナキズム、コジェーヴの人間の動物化、フクヤマの「歴史の終わり」、村上春樹の「はぐれ官僚」…)が、「歴史の終わりの終わり」という視点で棚卸される。私は、投げかけを受け取るだけの拙い読者ではあるが、本書を通じて、思索の楽しみを満喫できたことに感謝したい。2022/06/28

zoe

21
「終わり」から始める哲学。地球から見て、哺乳類や人類が登場したのは最近。哺乳類でとっくに絶滅した種類もいる。ホモサピエンスが誕生してからたかが20万年。種と言えるほど進化しているか?太陽の巨大化で地球上の生命絶滅を考える、気候変動や食料不足や戦争で人類が絶滅する未来はそう遠くない?ケンシロウに秘孔を突かれた悪役が、お前はもう死んでいると言われてから死ぬまでに考えることはどういうものか。SDGsはどのくらい未来を想定しているか。人間はオワコンか?推定寿命。ツルツル化。自己家畜化、女性化。はぐれ官僚への憧れ。2022/05/08

zoe

17
コインを入れた後、ピンボールは外に出る事は出来ない。セルフレジは売り上げを伸ばす。機械は優しい。人間が絶滅するのは悪い事か?地球上の哺乳類の重量60%が家畜、36%が人間、野生動物は4%。絶対的寛容から不寛容までの寛容の段階。計画的攻撃性。暴力は減っている?50億年後の絶滅時から考える。最後は、村上春樹を解説。2023/07/30

テツ

17
何をどう足掻こうとも、遠い未来には地球も太陽も終焉を迎え(おそらく)宇宙は熱的死に向かい、ぼくたちが生きた証など欠片も残りはしない。そうしたほぼ確実な事実の上で、塵芥のような一個体の生などにどんな意味や価値があるのか。約束された終末(個としての死という意味ではなく、種としても、この世界全てに対しても)の前では、それを見ずに考えずに発せられた全ての言葉が虚しく響き渡る。ありとあらゆる物が全て意味も理由もなく存在しているというあたりまえのことを真に理解した上で、それを踏まえて生きるのは一体何のためなのか。2022/08/18

H2A

12
題名につられて衝動買い。確かに絶滅を取り上げた冒頭はこれからどうなるんだと思わせられたが、内容があちこちに飛び出して次第に内容は離れていき、最後は村上春樹に辿り着いた。題名とちがうぞ、とは思う者のおもしろい本だとは思う。2022/08/10

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