出版社内容情報
<新型コロナ感染症による「メンタル後遺症」初の解説書>
長期コロナ禍社会に潜む、最大のリスクとは!?
問題は「からだ」から「こころ」へ移行している。
増加傾向にある「コロナうつ」。その源泉たる「W疲労」の正体が明らかに。
これからの時代を生き抜くために本当に必要な情報を、
日本を代表する内科医が統計データと臨床的知見からわかりやすく解説。
【著者より】
ポスト・コロナ時代、最も恐ろしいのは、「不安疲労」と「情報疲労」が合わさ
ることで、これまでにない形のダメージを私たちに与え続ける、ということなの
です。
本書でお伝えしたいのは、読者の皆さんをさらなる不安にさらすことではなく、
正しく現状を把握し、対応する方法です。そして、そうした疲労そのものを早め
に気づき、軽減するための情報を提供することです。このW疲労を完全にゼロに
することは、私たち全員がコロナ禍社会に生き、その影響を受けている現状にお
いては、とても難しいことです。しかし、疲労が生じる仕組みと、そこから回復
するための方法を知ることで、そのダメージを蓄積しないようにすることは可能
です。本書では、皆さんの「安心」のためにできることをすべてご紹介するとい
う強い意欲を持って、お話を進めます。
内容説明
オミクロン株の蔓延により、改めて問題となっているポスト・コロナの健康リスク。長期コロナ禍状態(Long‐COVID)においては、かつてない期間での体調不良が引き起こされる。そのなかで徐々に「心の不調」が大きな問題となっていることがわかってきた。その元となっているのが「W疲労」である。本書では日本における精緻なアンケート調査とアップデートな医療・科学の裏付けをもとにポスト(またはウィズ)コロナ時代に向けた健康戦略を提示する。
目次
第1章 新型コロナウイルス(COVID‐19)感染と私たち(そもそも新型コロナウイルスとは何か;新型コロナウイルスに感染すると、どうなるのか;新型コロナと免疫システム;新型コロナによる後遺症/ロングコービッド(Long COVID)
ポスト・コロナ時代に変わりゆく生活様式)
第2章 私たちを襲う新しいタイプの2つの疲労―「W疲労」(コロナ禍で生まれた「不安疲労」;ワクチン接種と不安疲労;「不安疲労」がもたらす不健康スパイラル;世界中で増えている“コロナうつ”;不安疲労→情報疲労→不安疲労の増大=W疲労;気づかないうちに進行している“コロナフレイル”;若者も高齢者も知らない間にたまる「情報疲労」;「医療情報の波」を乗り切るために)
第3章 W疲労を乗り越えろ!今日からできる克服法(自律神経を整える;免疫力を高める;腸内環境を整える;サプリメントをとる;運動する;良質な睡眠をとる;情報疲労を軽減する)
第4章 W疲労を防ぐ、コロナ禍社会での1日の過ごし方(コロナ禍のW疲労を防ぐ新しいライフスタイル)
著者等紹介
久保明[クボアキラ]
医学博士。医療法人財団百葉の会銀座医院院長補佐・抗加齢センター長。東海大学医学部医学科客員教授。日本臨床栄養協会副理事長。元厚生労働省薬事・食品衛生審議会専門委員。1979年、慶應義塾大学医学部卒業。1988年米国ワシントン州立大学医学部動脈硬化研究部門に留学。帰国後、一貫して生活習慣病診療、予防医療とアンチエイジング医学に取り組む。「高輪メディカルクリニック」を設立し16年間院長を務め、東海大学医学部付属東京病院で「抗加齢ドック」を立ち上げ、現在は医療法人財団百葉の会銀座医院など都内で診療を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。