みんな政治でバカになる

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  • サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794972750
  • NDC分類 310.4
  • Cコード C0036

出版社内容情報

分断・ヘイト・陰謀論が絶えないのはなぜか?
進化心理学、認知科学から導かれる、
道徳感情をめぐる考察。

トランプ当選をいまだに信じるひとに、Qアノン信者。世界を操るのはディープステートで、コロナワクチンにはマイクロチップが……。なぜかくもフェイクニュースや陰謀論が後を絶たないのか? それは私たちが「バカ」だから!
人間の脳内には「直観システム」と「推論システム」という異なる認知システムがある。この認知科学の「二重過程理論」をもとに、今世界で起きている政治的な分断と対立と混乱の図式を描き出す。我々が囚われている「バカの連鎖」から抜け出すにはどうしたらよいのか? 最新の進化心理学、認知科学の知見に基づいてその脱出口を探る長編評論。新しい人間像を構築せよ!

バカ(認知バイアス)とバカ(政治的無知)の「バカの二乗」によってこんな世界ができあがった。私もあなたもみんなバカなら、いったいどうすればいいのか?
──橘玲

怒りは必要だが、それだけでは誤る。本書はいま、「理性」のありかを問う。
──千葉雅也

本書のタイトルは「みんな政治でバカになる」である。「バカなんて許せない!」とイラッとした人も多いかもしれない。しかし、ちょっと待って欲しい。本は読まれなければ、意味がない。人間は「理性」よりもまず「感情」が反応することがわかっている。「バカ」という乱暴な物言いで、あなたの「道徳感情」に訴えかけて、本書を手に取ってもらったわけである。(……)私たちは人間本性上バカな言動をとってしまう。くわえて、ほとんどの人が政治について無知=バカである。いわば、「人間本性による」バカ(認知バイアス)と「環境による」バカ(政治的無知)とがかけ合わさった「バカの二乗」である。これがフェイクニュースや陰謀論が後を絶たない理由である。(「はじめに」より)


【目次】
第1章・大衆は直観や感情で反応する
第2章・幸福をあたえる管理監視社会
第3章・よき市民の討議はすでに腐敗している
第4章・ポピュリズムは道徳感情を動員する
第5章・もはや勉強しない亜インテリ
第6章・部族から自由になるために

◇綿野恵太(わたの・けいた)
1988年大阪府生まれ。出版社勤務を経て文筆業。詩と批評『子午線 原理・形態・批評』同人。著書に『「差別はいけない」とみんないうけれど。』(平凡社、2019年)、論考に「谷川雁の原子力」(『現代詩手帖』2014年8-10月)、「原子力の神──吉本隆明の宮沢賢治」(『メタポゾン』11)などがある。

内容説明

トランプ当選をいまだに信じるひとに、Qアノン信者。世界を操るのはディープステートで、コロナワクチンにはマイクロチップが…。なぜかくもフェイクニュースや陰謀論が後を絶たないのか?それは私たちが「バカ」だから!人間の脳内には「直観システム」と「推論システム」という異なる認知システムがある。この認知科学の「二重過程理論」をもとに、今世界で起きている政治的な分断と対立と混乱の図式を描き出す。我々が囚われている「バカの連鎖」からどう抜け出せばよいのか?最新の進化心理学、認知科学の知見に基づいてその脱出口を探る長編評論。

目次

第1章 大衆は直観や感情で反応する
第2章 幸福をあたえる管理監視社会
第3章 よき市民の討議はすでに腐敗している
第4章 ポピュリズムは道徳感情を動員する
第5章 もはや勉強しない亜インテリ
第6章 部族から自由になるために

著者等紹介

綿野恵太[ワタノケイタ]
1988年大阪府生まれ。出版社勤務を経て文筆業。詩と批評『子午線原理・形態・批評』同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

48
本書は人文知をはじめ、文学、批評、そして進化生物学、認知科学といった近年の諸学問の成果をつなげて、それらの引用だけで文脈をつくっているような文体で書かれています。しかし、それらを著者は恣意的につなげていて、はたしてこれはガチなのか、それとも「正しさ」への戸惑いの表明なのか。問題の所在はこうです。進化の二重過程説における直感システム=部族主義は、右派だけではなく今や左派にも浸透しており、仲間を助ける利他行動を促すため政治に使われる。しかし、道徳的な感情を掻き立てる情報は、同じ道徳部族内でしか拡散されず、お互2021/10/15

田氏

29
様々なバイアスについて学ぶための、優れたブックガイド。そう思うことにした。論拠に数多の書籍が引かれており、気になった本だけでも50冊を超えた。一方、著者自身の論(なのか、参考書籍原典の主張・用語なのかが曖昧な箇所が非常に多いのだが)については、少々モヤモヤするものがある。徐々にポジショントークが見え隠れし、やがて自身が「直感システム」に飲まれたのか、直感になじみやすい言説をとってしまう。認知や思考への認知と思考は自己言及のトラップを逃れえないとはいえ、そのトラップに真摯に向き合っていたかには疑問符がつく。2021/11/24

小鈴

24
挑発的なタイトルで煽られたそこのあなたっ!著者の思う壺ですぞ。これは新しい大衆論であり、令和のドヂ宣言だっ!誰もが道徳感情にハックされない人はいない。人間はそういう認知システムなのだ。 まずはそこを自覚せよ。そこからずらしていく手法がドヂだ。バカではなくドヂになれ!あとがきのだめ連の話が胸アツだった。むしろそれを導入部に書いてほしかったかも。最後まで読んで綿野恵太の気持ちが分かりました。2021/10/22

しゅん

21
一気に読んじゃった。楽しかった。日常と政治の距離を点検できる本。この10年ほどで出できた言説をまとめつつ、吉本隆明と丸山眞男に繋げて歴史的な広さを担保する。ひと繋ぎの流れとして書くのが上手い。自分の関心に近づけて考えると、直感システムと推論システムとの間のエラーって音楽聴いてる時に起こることでは?と直感した。だとしたら、音楽と政治は同じものの表と裏ではないか。マジで直感ですが。2021/10/11

まゆまゆ

18
人間の持つ認知バイアスに加えて環境バイアスによる無知によって、ポピュリズム的な行動を繰り返す大衆について語る内容。自分の意思を政治に反映できない無力感が政治的無知を生み出し、仲間意識による部族主義が政治的対立を発生させる。極端ではない中道的な思考によって学び判断し続けるしかないのだろうか……2021/11/10

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