薪を焚く

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  • サイズ A5判/ページ数 308p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784794971616
  • NDC分類 658.2
  • Cコード C0075

内容説明

ただひたむきに木と対話する。そこに浮かび上がる、自然との関わり、道具への偏愛、スローライフの哲学、手仕事の喜び―ノルウェーの伝統的な薪焚きの技術と精神を伝える薪と人の物語。英“The Bookseller”誌2016年最優秀ノンフィクション大賞受賞。

目次

寒さ

道具
薪割り台
薪棚
乾燥
ストーブ

著者等紹介

ミッティング,ラーシュ[ミッティング,ラーシュ] [Mytting,Lars]
1968年、ノルウェー南部ギュブランスダーレンのフォーヴァング生まれ。ジャーナリスト、編集者として出版社勤務ののち、現在は専業作家。2011年に刊行した『薪を焚く』で2016年に英“The Bookseller”誌による年間最優秀ノンフィクション大賞受賞。続けて発表した小説『Svom med dem som drukner(溺れし者と泳げ)』(2014、ノルウェー本屋大賞受賞)もノルウェー国内でベストセラーに

朝田千惠[アサダチエ]
1973年生まれ、大阪外国語大学(スウェーデン語)卒。大阪大学外国語学部非常勤講師(ノルウェー語)、翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アナクマ

46
ノルウェー産、薪を焚くことについての技術書。図鑑や科学解説のような客観的事実がほとんどを占めるのに、文学にもなっているという不思議「ある日、救急車がやって来た。慌ただしさがない」◉本書のように、複雑になる一方の現実から抽出した蒸留物は、淡々として異論の余地が少ない。そこが心地良い。この種の読み物は、よくできた教典や古典哲学のようだといつも思う。「冬は毎年やってくる」手段はどうあれ、われわれには暖を確保する必要があるのだ。◉薪を焚く全ての人、それを研究・公表している機関に敬意を表したい。これぞまさしく文化。2020/09/28

くさてる

23
世には燃える暖炉の動画を延々映しだしているだけの番組もあって、しかもなかなかの人気だそうですが、この本を読んでいるときの私の気分もそんな感じ。もともと関心はなく、意味もよく分からないような、薪に適した木の品種やチェーンソーのブランドなどの紹介も多い、まさに「薪を焚く」に特化した内容なのに、不思議な面白さに満ちているのです。こどものころに薪で燃える火を眺め続けた記憶が思いだされました。2020/05/20

a*u*a*i*n34

13
傑作です。薪を焚くことに関するネタだけで作品が成立することはキャンプ好きとして想像はついていましたがここまでとは。北欧には、薪の量を表すオリジナルの単位があったり、薪の積み方で男の品定めする習慣があったり。手元に置いて長い夜にまた読みたい一冊です。プロローグとエピローグがまた秀逸。マイ殿堂入り。2023/10/21

DEE

11
木を切り薪を作り、それを燃やして暖を取るための教科書的な内容。 チェーンソーのメーカーや斧の形状、樹種ごとの燃焼価値など、日本で気にする人はごく少数だろう。この本にはそういうことが詳しく書かれていて、実生活で役立つことはないだろうけど、なぜかとても面白い。薪を作る薪人の哲学と愛情がとても深く感動的ですらある。 中には燃やすためなのか美しい薪棚を作るためなのか目的が分からなくてなっちゃっている人もいるけど。 人間は究極的に火、川、石のどれかに魅かれるそうだ。そんなこともこの本の面白さに一役買っているのかも。2020/01/26

MICKE

9
ただの実用書ではない、薪を焚く物語。たとえ薪ストーブがなくても、斧が欲しい、薪割りがしたくなる。2020/05/16

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