内容説明
検診で早期がんが見つかったら、あなたはどうしますか?「すぐに治療」それとも「意図的監視」。判断に迷ったら、本書を読んでみてください。すべてのがん患者と家族、医療者に知ってもらいたい、がん治療の新常識。
目次
1 前立腺がん検診―その開発と発展の歴史
2 がんの成り立ち―発がんについて
3 がんの進展―がんの自然史について
4 がんの消滅と停滞―かなりのがんはある時期に生長を止める
5 がん検診の過剰診断問題―それでもがん検診にはがん死亡の30%を救命できる可能性がある
6 意図的監視のすすめ―過剰診断問題にどう対応するか
7 がんの趨勢と社会―がんは高度成長時代の病気だった
8 がん予防の方法論―予防がん学について
9 それぞれのがんの予防がん学―がんごとに予防法は異なる
10 では現実にどの順番でがんを予防したらよいか―三大リスクは「たばこ・酒・不衛生なセックス」
著者等紹介
渡辺泱[ワタナベヒロキ]
1935年生。東北大学医学部卒業。東北大学大学院修了。医学博士。京都府立医科大学教授(泌尿器科学)、明治国際医療大学大学院教授(予防医学)などを経て、京都府立医科大学名誉教授。渡辺記念長命研究所所長。日本泌尿器科学会「坂口賞」、朝日がん大賞、日本超音波医学会特別学会賞など受賞多数。勲二等瑞宝中綬章受章(2017年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ふく
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なるほど!そうそう!も多いが、口腔咽頭癌をSTDで括ってしまうのは?2024/04/04
古民家でスローライフ
0
高齢化が進む日本において、がんは一番の死因となっている事実があり、多くの人は、がんに対して恐ろしい病気というイメージ持っていると思うが、その反面、がんを発見する技術の進歩により、過剰診断で不必要な治療で、多くの人が無駄な苦痛を被っているという事実をデータと共に示しつつ意図的監視という方法が、過剰診断の問題に対処するための有効な手段であると説いた本。がんは、なくすのが難しい病気と言われるが、治療法の進歩が著しい現代社会においては、過剰に恐れることなく、がんと向き合うことの大切さを考えさせられた2024/04/12
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