出版社内容情報
駅前彫刻、股間若衆、復元天守、野生動物がいない動物園……30年間撮りためた脇に追いやられたものたちの、ビジュアル的研究報告書美術研究をフィールドとしながらも、どうしても気になってしまう脇に追いやられたものたち。作品とつくりもの、本物とにせもの、ヌードと裸、境界線を歩くことで、時代の空気や人びとの気分、私たちの近代が実像をもってよみがえる。見世物、祭り、銅像、記念碑、動物園、お城……主とする著作、『美術という見世物』から『動物園巡礼』まで、ひたすら町を歩いて見つめた風景の集積。30年の研究成果を集めたビジュアル版。
全ぶ集めた序でに文する
第一巻『美術という見世物ー油絵茶屋の時代』
第二巻『ハリボテの町ーこの先つくりもん作品があります』
第三巻『写真画論ー写真と絵画の結婚』
第四巻『世の途中から隠されていることー近代日本の記憶』
第五巻『わたしの城下町ー天守閣からみえる戦後の日本』
第六巻『股間若衆ー男の裸は芸術か』
第七巻『戦争という見世物ー日清戦争祝捷大会潜入記』
第八巻『銅像時代ーもうひとつの日本彫刻史』
第九巻『近くても遠い場所ー一八五〇年から二〇〇〇年のニッポンへ』
第十巻『せいきの大問題ー新股間若衆』
第十一巻『動物園巡礼』
第十二巻『麦殿大明神ののんびりした一日』
木下直之[キノシタナオユキ]
著・文・その他
内容説明
美術研究をフィールドとしながらも、どうしても気になってしまうのが、脇に追いやられたものたち。作品とつくりもの、本物とにせもの、ヌードと裸、境界線を歩くことで、時代の空気や人びとの気分、私たちの近代が実像をもってよみがえる。見世物、祭り、銅像、記念碑、動物園、お城…主とする著作11冊、『美術という見世物』から『動物園巡礼』まで、ひたすら町を歩いて見つめた風景の集積。30年の研究成果を集めたビジュアル版。
目次
美術という見世物―油絵茶屋の時代 1993
ハリボテの町 1996
写真画論―写真と絵画の結婚 1996
世の途中から隠されていること―近代日本の記憶 2002
わたしの城下町―天守閣からみえる戦後の日本 2007
股間若衆―男の裸は芸術か 2012
戦争という見世物―日清戦争祝捷大会潜入記 2013
銅像時代―もうひとつの日本彫刻史 2014
近くても遠い場所―一八五〇年から二〇〇〇年のニッポンへ 2016
せいきの大問題―新股間若衆 2017
動物園巡礼 2018
麦殿大明神ののんびりした一日
著者等紹介
木下直之[キノシタナオユキ]
1954年浜松市生まれ。東京藝術大学大学院修士課程中退。兵庫県立近代美術館学芸員、東京大学総合研究博物館をへて、東京大学大学院教授(文化資源学)、静岡県立美術館館長。見世物、銅像、記念碑、動物園、お城など、忘れられたもの、消えゆくものなどを通して日本の近代について考えてきた。2015年春の紫綬褒章、2017年中日文化賞。著書に『美術という見世物』(平凡社、1993年、サントリー学芸賞)、『わたしの城下町』(筑摩書房、2007年、芸術選奨文部科学大臣賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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