犀の教室 Liberal Arts Lab<br> 志士から英霊へ―尊王攘夷と中華思想

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犀の教室 Liberal Arts Lab
志士から英霊へ―尊王攘夷と中華思想

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794970367
  • NDC分類 121.53
  • Cコード C0021

出版社内容情報

明治維新を支えた志士たちは、儒教を行動の指針としていた。尊王攘夷という中国からの思想は、やがて日本中心主義へと置き変わる。反逆の罪に問われて死罪となった吉田松陰は、明治になって甦り靖国神社に祀られ、教育者としても賞揚されている。西郷隆盛も、時代によって、人によって評価がわかれる。幕末に尊王攘夷を掲げた志士たちの実像は、為政者や時代の空気によって書き換えられる。
そもそも尊王攘夷とは、中国の儒教から出てきた考え方で、君主の権威を擁護して異民族を国外に排斥することである。幕末の志士たちは、列強の脅威をはらい天皇を担ぎ出して維新を遂行した。やがて彼ら自身が英霊として担がれ、1945年まで生き続ける。志士から英霊へ――継続あるいは転換はどのようにおきたのだろうか。『儒教が支えた明治維新』に続く新・維新論。

1 二人のジェダイ――西郷隆盛と吉田松陰
西郷隆盛と足利尊氏――大河ドラマ「西郷どん」雑感
西郷隆盛の敬天愛人
大河ドラマ「花燃ゆ」と吉田松陰
吉田松陰と陽明学
明治から昭和へ、松陰像の変遷
破壊王と呼ばれて
私が吉田松陰批判を通じて目指すこと
教育者、松陰の誕生――玖村敏雄『吉田松陰』解説


2 ダークサイドの誘惑――殺身成仁の美学
死を見据える――儒教と武士道、「行の哲学」の系譜
太平記、宋学、尊王思想
太平記と夢窓疎石

3 エンパイアの理念――宋学の思想史的意義
思想史から見た宋代近世論
宋学の尊王攘夷思想とその日本への影響
水戸学の天皇論――現行制度を再検討するために


4 フォースと共にあれ――理気論の人間観
朱子学の理気論・心性論
東アジア伝統思想の「尊厳」
正気歌の思想――文天祥と藤田東湖

あとがき

小島毅[コジマツヨシ]
著・文・その他

内容説明

反逆の罪に問われて死罪となった吉田松陰は、明治になって甦り靖国神社に祀られ、教育者としても賞揚されている。西郷隆盛も、時代によって、人によって評価がわかれる。幕末に尊王攘夷を揚げた志士たちの実像は、為政者や時代の空気によって書き換えられる。そもそも尊王攘夷とは、中国の儒教から出てきた考え方で、君主の権威を擁護して異民族を国外に排斥することである。幕末の志士たちは、列強の脅威をはらい天皇を担ぎ出して維新を遂行した。やがて彼ら自身が英霊として担がれ、1945年まで生き続ける。志士から英霊へ―継続あるいは転換はどのようにおきたのだろうか。

目次

1 二人のジェダイ―西郷隆盛と吉田松陰(西郷隆盛と足利尊氏―大河ドラマ「西郷どん」雑感;西郷隆盛の敬天愛人 ほか)
2 ダークサイドの誘惑―殺身成仁の美学(死を見据える―儒教と武士道、「行の哲学」の系譜;太平記、宋学、尊王思想 ほか)
3 エンパイアの理念―宋学の思想史的意義(思想史から見た宋代近世論;宋学の尊王攘夷思想とその日本への影響 ほか)
4 フォースと共にあれ―理気論の人間観(朱子学の理気論・心性論;東アジア伝統思想の「尊厳」 ほか)

著者等紹介

小島毅[コジマツヨシ]
1962年生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。東京大学大学院人文社会系研究科教授。専門は中国思想史。東アジアから見た日本の歴史についての著作も数多くある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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さとうしん

8
著者のエッセー、論文等を収録したものだが、近年大河ドラマで注目された西郷隆盛と吉田松陰を取っかかりに尊王攘夷思想、水戸学、太平記、そして中国での朱子学・陽明学に関する諸問題へと及んでいく。特に1章は著者久々の大河本としての性質も兼ねているが、尊王攘夷、水戸学と無縁どころか大いに関わりのある今年の大河を肴に続編を書いて欲しいところである。2021/07/18

kenitirokikuti

5
図書館にて。タイトルと表紙は『花燃ゆ』『西郷どん』にあやかったもので、副題の方が実際の内容を表している▲我が国の歴史は、敗戦後はペリー来航を大きなポイントとして扱うが、のちへの波及を考えると尊号一件の方がでかいのではないか。先日譲位した平成天皇、亡くなったら火葬を希望しているそうな(=仏式)。2020/08/29

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