出版社内容情報
誰が知るだろう、この物語のすべてが
一編の復讐劇でもあるということを――
一代にして財を成し、
あまたの男の運命を狂わせた母クムボク。
並外れた怪力の持ち主にして、人ならざるものと心を通わし、
煉瓦づくりに命を賭した娘チュニ。
巨大な鯨と煉瓦工場、華やかな劇場をめぐる
壮絶な人生ドラマが幕を開ける。
ストーリーテラーとして名高い著者が、
破壊的なまでに激しく生々しい人間の欲望を
壮大なスケールで描き出した一大叙事詩。
★韓国では累計15万部を記録するロングセラー
★「私にとって小説は最も自由で最も新しい芸術です」――チョン・ミョングァン
第一部 波止場
工場/ 鬼/ 一つ目/ 少女/ 波止場/ 荷役夫/ ローラ/ 刀傷/ ジョン・ウェイン/ 怪物/ 暴風雨/ 出港/ 流浪/ 双子
第二部 ピョンデ
ヒメジョオン/ コーヒー/ 雷/ ナムバラン/ 象/ オート三輪/ 沼/ 煉瓦/ トンピョ/ スキャンダル/ 蜜蜂/ 祈?師/ 白内障/ 娼婦/ 鯨/ 彼、または彼女/ 幽霊/ 前夜/ 火柱
第三部 工場
放火犯/ 刑務所/ バークシャー/ 鉄仮面/ 王族/ 出獄/ 帰還/ 谷間/ トラック/ 豪雪/ 大劇場/ チュニ、または女王
エピローグ1/ エピローグ2
チョン・ミョングァン[チョン ミョングァン]
著・文・その他
斎藤真理子[サイトウ マリコ]
翻訳
内容説明
誰が知るだろう、この物語のすべてが一編の復讐劇でもあるということを―。一代にして財を成し、あまたの男の運命をくるわせた母クムボク。並外れた怪力の持ち主にして、人ならざるものと心を通わし、煉瓦づくりに命を賭した娘チュニ。巨大な鯨と煉瓦工場、華やかな劇場をめぐる壮絶な人生ドラマが幕を開ける。ストーリーテラーとして名高い著者が、破壊的なまでに激しく生々しい人間の欲望を壮大なスケールで描き出した一大叙事詩。
著者等紹介
チョンミョングァン[チョンミョングァン]
1964年、韓国・京畿道龍仁市生まれ。保険の営業マンなど様々な仕事を経て映画関係の仕事につき、シナリオを手がける。2003年に短編「フランクと私」でデビュー。翌年に発表した『鯨』で第10回文学トンネ小説賞を受賞する
斎藤真理子[サイトウマリコ]
翻訳家。『カステラ』で第一回日本翻訳大賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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藤月はな(灯れ松明の火)
honyomuhito
ちゅんさん
南雲吾朗
みねたか@