お金の悪魔―フェおばさんの経済学レクチャー

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  • サイズ A5判/ページ数 208p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784794969620
  • NDC分類 331
  • Cコード C0033

出版社内容情報

◎ベストセラー『数の悪魔』の作者が贈る、
「お金」と「人生」についてのレクチャー!

この世の中では、
いつもお金がついて回る。
お金は便利な発明だけど、
お金の問題には危険や罠もひそんでいる。
お金でだまされない、
お金に振り回されないためには、
経済や金融のことを、
知らないでは済まされない。

大金持ちのフェおばさんと
3人の子どもたちのおしゃべりを通して、
お金の歴史をひもとき、
現代の世界経済を観察しよう。
お金の悪魔が大いばりでのし歩く世界で、
お金と人生について考えるための
経済学レクチャー。

〈お金の悪魔 目次〉

?:フェおばさんの訪問
  ものすごく横長の絵葉書
  昔、美人だったのは確かだ
  黒いリムジンで狭いわが家に
  みんなの名前がFで始まる
  フィア・ヤーレスツァイテン
  お金はどこからやってくるのか?
  まったくそのとおりだわ。フォルスターさん
  お金がさ、紙ふぶきみたいに舞いながら
  誰がファニーの世話してくれたのか
  ファビアンは勇敢に戦った
  そいつらの言葉は、ひとことも信じちゃいけない
  長距離バスでチェコに
  美術品の取引はスイスのチーズに似てる
  もしかしたら、私たちのことが好きなだけなのかも
  経済はクラシックカーじゃない
  〈景気〉はとても愉快な歌だった
  フィア・ヤーレスツァイテンで誕生日会
  だけど返事はこない!

?:フェおばさんの帰還
  一番なりたいのは、お金持ち
  タルトをできるだけ薄くスライスする
  惑星の道は、どう?
  連絡先も残さずに

?:フェおばさん、フェーダーマン家に越してくる
  みんなはちょっと途方に暮れていた
  フェおばさん、お金あるの?

?:フェおばさんの遺産
  じゃ、またね、フェリシタス!
  わが家の電話が鳴った
  ラ・ペルヴァンシュへの初訪問
  丁重な送り状を添えた経費の請求書
  私が相続した遺産

  【巻末】言葉のリスト


ハンス・マグヌス・エンツェンスベルガー[ハンス マグヌス エンツェンスベルガー]
H・M・エンツェンスベルガー(Hans Magnus Enzensberger)
1929年生まれ。ドイツの詩人・作家・評論家・編集者。党派に属さず、つねに時代と社会への鋭い提言にみちた文筆活動を展開し、「ドイツ知識人の頭脳」とも呼ばれている。『エンツェンスベルガー全詩集』(人文書院)、『意識産業』『政治と犯罪』『ハバナの審問』『スペインの短い夏』『ヨーロッパ半島』『ドイツはどこへ行く?』『冷戦から内戦へ』『がんこなハマーシュタイン』『数の悪魔』(いずれも晶文社)など。

丘沢静也[オカザワシズヤ]
丘沢静也(おかざわ・しずや)
1947年生まれ。ドイツ文学者。首都大学東京名誉教授。著書に『下り坂では後ろ向きに』(岩波書店)、『マンネリズムのすすめ』(平凡社新書)、『からだの教養』(晶文社)、『コンテキスト感覚』(筑摩書房)など。訳書にニーチェ『ツァラトゥストラ』、カフカ『変身/掟の前で』、ヴィトゲンシュタイン『哲学探究』、ケストナー『飛ぶ教室』、エンデ『鏡のなかの鏡』、エンツェンスベルガー『数の悪魔』など。

小野寺舞[オノデラ マイ]
小野寺舞(おのでら・まい)
1990年生まれ。翻訳者。会社員。

内容説明

この世の中では、いつもお金がついて回る。お金は便利な発明だけど、お金の問題には危険や罠もひそんでいる。お金でだまされない、お金に振り回されないためには、経済や金融のことを、知らないでは済まされない。大金持ちのフェおばさんと3人の子どもたちのおしゃべりを通して、お金の歴史をひもとき、現代の世界経済を観察しよう。お金の悪魔が大いばりでのし歩く世界で、お金と人生について考えるための経済学レクチャー。

目次

1 フェおばさんの訪問(ものすごく横長の絵葉書;昔、美人だったのは確かだ ほか)
2 フェおばさんの帰還(一番なりたいのは、お金持ち;タルトをできるだけ薄くスライスする ほか)
3 フェおばさん、フェーダーマン家に越してくる(みんなはちょっと途方に暮れていた;フェおばさん、お金あるの?)
4 フェおばさんの遺産(じゃ、またね、フェリシタス!;わが家の電話が鳴った ほか)

著者等紹介

エンツェンスベルガー,H.M.[エンツェンスベルガー,H.M.] [Enzensberger,Hans Magnus]
1929年生まれ。ドイツの詩人・作家・評論家・編集者。党派に属さず、つねに時代と社会への鋭い提言にみちた文筆活動を展開し、「ドイツ知識人の頭脳」とも呼ばれている

丘沢静也[オカザワシズヤ]
1947年生まれ。ドイツ文学者。首都大学東京名誉教授

小野寺舞[オノデラマイ]
1990年生まれ。翻訳者。会社員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はるき

42
三人の子供達に、お金とは何かを分かりやすく語りかける。 童話みたいな語り口ですが、かなり深い話です。数式なし、何とか理論なしの説明ですが、学校で扱っても良いレベルだと思います。2017/07/25

山口透析鉄

28
市の図書館本で読みました。 一応これでも某経済学科は出ていますので、中高生が読むには良いでしょうが、個人的にはあまり得るものもなく、途中からざっと流し読みしました。 ただ、引用されている色んな人の警句は良かったです。 信用経済・租税回避地域・通貨発行権・中央銀行・多国籍企業の専横等々がキーワードでしょうが、本気で学ぶなら、然るべき書物を読んだ方が良いかも、と思います。 やはり然るべき新書とかを選んで読むのが良さそうな。 エンツェンスベルガー氏の詩集等からきちんと読みたいです。数学の本でも良いのですが。2023/10/01

デビっちん

26
おカネ持ちで自由奔放なおばあさんが数人の子どもに向けておカネとは何かを教えている物語です。子どもに対して講義しているのですから、語り口は平易です。しかし、平易な文面とは裏腹に、その内容は考えさせられるものばかりでした。おカネはあればあるだけ便利、おカネ持ちになりたいという人は多いと思いますが、そうなる行動を始める前におカネとは何なのかを1度考えてみることは欠かせないと思いました。2017/12/08

R

21
お金を語る童話といった様相の本でした。経済的に成功しているおばさんとの会話を楽しむという趣向で、そこから経済のイロハを諭す系かと思ったけど、そうではない。経済の根幹部分に近しい会話が出てくるけども、どれが正解とも、指南なんかも出てこずに、読み手が判断しないといけないといえばいいか、優しい指南本を読み続けていたので面食らった一冊でした。東欧が近代資本主義にさらされた中どうしてきたか、その知恵の一端が見られるようでもあり興味深いお話でした。2018/10/08

tjZero

4
ジュネーヴ在住のお金持ちの叔母さんが、ドイツで暮らす3人の甥と姪のために、滞在中のホテルの一室にて語る優しい経済のお話。誰にとっても避けて通れない”お金”について、オープンに、風通し良く、おとぎ話でも語るように解説してくれている。子どもでも大人でも、これから経済の勉強を始めようとする前の、ウオーミングアップに適した1冊。2019/11/06

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