家出ファミリー

個数:
電子版価格
¥1,430
  • 電書あり

家出ファミリー

  • 提携先に2冊在庫がございます。(2024年04月19日 10時28分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 296p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794969583
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

10歳の私は母と妹と三人で野宿で日本一周する旅に出た。貧困や暴力に立ち向かう少女が成長する姿を描く、自伝的ノンフィクション。私たちの生活(くらし)は柔らかな戦場だった――。

貧困、暴力、存在の否定。虐待的ともいえる過酷な家庭環境に育った10歳の少女は、
突如母と妹と三人で野宿しながらの日本一周をすることになった。
過酷な日々のなかで、少女は自らの進むべき道を見出していくことができるだろうか。自伝的ノンフィクション・ノベル。

襲い掛かる様々な困難に立ち向かうサバイバルの日々を経て、
成長した彼女の姿にとても勇気づけられる一冊。

――わたしたち、また生きて会おうね。

【読者からの感想続々!】

「登場人物が人とかかわることによって成長していき、私もこんな風に人とか
かわっていき、成長できたらいいなと思いました。
――ラストは衝撃を受けました」
(14歳:女性)

「私はこの本を読むまで、自分も家庭内暴力を受けていたのに、忘れていたな、
と思いました。忘れていたというのとは違うかもしれません。自分の育ってき
た環境が、暴力だとも思ってなかったです。
まわりの友人も、親や兄弟から殴られていて、そういう生活や育ちがあたりま
えっていうか。暴力をふるわれていたとか、社会問題だとか思ってない人が多くて。
人の目を通して状況を見ることで、「ああ、あれは暴力だったんだ」って思いました。
親に殴られて育つと、大人になってからも気づかないままにその影響が出て、
人にうまく頼れなかったり、自分を卑下してしまったり、パートナーとの関係
でまた苦しんでいる人も多い気がします。何が悪かったのかわからなくて、言
葉にできないけどもやもやと苦しんでいる人もいます。

自分の立ち位置や過去を認識してしまう辛さはあるけど、そういう人が読んで
みるといいのかもしれないと思います」
(26歳:女性)

「家族の習慣とか、考えとか、暴力だとかどうしようもない部分は、意に反し
てじっとり染み付いていく。家族の持つ負の影響に対して抗おうとしないと、
嫌な形で、脈々と続いてしまう。
家族って、いいことだけじゃなくて、嫌なことも引き継がれていく。母娘の物
語として多くの女性が共感できることだと思いました」
(35歳:女性)

「この人が見てきた景色、乗り越えてきた日々が剥き出しの言葉で描かれてい
た。そこには”普通”や”当たり前”の向こう側にある決してなくすことのできないものがあった。

それは、正しさなんてものを越えた”生きる”ということだ。心の弱さがあっ
たから、自業自得だなんて言葉では決して流せない力強い生。その力強さは、
きっと読む人の心にも伝播するのだろう。僕の心にも、確かな手触りとともに
ずっと残り続けるのだろう」
(29歳:男性 書店員)

1 僕の知らない女:東京 二〇一三年十一月
2 一〇〇万円と薔薇の花びら:小田原 一九九八年五月下旬
3 ダンとの、言えない約束:小田原 一九九八年七月二十日
4 生きている山と、はじめての野宿:熊本 一九九八年七月二十一日
5 お坊さんと、ばけもののいもうと:愛媛 一九九八年八月のはじめ
6 揺れるかずら橋と、はんぶん姉さん:徳島?大阪 一九九八年八月の中旬
7 星にいちばん近い駅:立山 一九九八年九月一日
8 いなくなった母さんと、ヒロ爺:仙台 一九九八年九月十日過ぎ
9 父さんの海と、よそものの私:能登 一九九八年九月半ば
10 母さんの涙と、泣き砂の声:輪島 一九九八年九月十八、十九日
11 むらさきの花と、ひとつの嘘:小田原 一九九八年十月十九日


田村真菜[タムラマナ]
作家・写真家。国際基督教大学(ICU)教養学部卒。1988年、東京・池袋生まれ。
12歳まで義務教育を受けず、小田原・大磯・鎌倉など湘南を転々と引っ越し、育つ。
コンビニ店員、アパレル販売、ニュース編集者、NPO勤務や起業を経て、作家に。
現在、東京下町にある大正時代の長屋でさまざまなプロジェクトを進行中。
[著者HP]http://tamuramana.com/

内容説明

小田原、熊本、愛媛、徳島、大阪、長野、富山、青森、仙台、能登、輪島。さまざまな困難が襲い掛かるサバイバルの日々を乗り越えた先に少女が見出したものとは。機能不全に陥った家族は再生の道へ導かれるか。圧倒的筆力で描く追憶の旅。衝撃の自伝的ノンフィクションノベル。

著者等紹介

田村真菜[タムラマナ]
作家・写真家。国際基督教大学(ICU)教養学部卒。1988年、東京・池袋生まれ。12歳まで義務教育を受けず、小田原・大磯・鎌倉など湘南を転々と引っ越し、育つ。コンビニ店員、アパレル販売、ニュース編集者、NPO勤務や起業を経て、作家に。現在、東京下町にある大正時代の長屋でさまざまなプロジェクトを進行中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

そのぼん

26
とある少女が妹と共に母親に連れられて日本を旅することになって・・・。思いの外、重い雰囲気で読んでいて辛かったです。両親の不和や不登校、貧困の中で育った少女が大人になってからの描写がはじめの章で描かれていましたが、せめて大人になった彼女が幸せになることを祈らずにいられませんなでした。2017/06/04

わむう

19
貧困と虐待家庭に育った長女サナが主人公の話。高学歴でプライドが高く仕事が続かない父、そんな男と結婚したことを後悔している母両方からDVを受けている。ある日へそくり百万が貯まった事を機に娘2人は母に連れられ日本一周の旅に出る。お遍路の途中で小児愛性者の坊さんから妹を助けたり自分だけが置いていかれホームレスと3日暮らしたり母親の自殺を止めるためトリカブトを飲んだりと明るいタッチで描かれているが、なかなか壮絶。しかもノンフィクションであるらしい。サナの視点からだけでなく母親や祖母など様々な視点から描かれている。2017/09/23

はじめさん

18
だめんずの父、気分にムラがありDVする母の元で暮らす小学生姉妹。生活に疲れた母はひそかに貯めた百万円を握りしめ、姉妹とともに日本一周の旅(事実上の家出)を決行。移動は青春18きっぷ、寝袋で野宿。女だけの旅ゆえ、姉妹は危険を避けるために丸坊主。小田原を出発し、九州・四国・大阪・仙台・北陸。母、姉、妹の視点を入れ替えながらの旅の終着点は。/ 姉の名はサナで著者の名は真菜。略歴と照らし合わせると、どうも私小説みたい。どこまでが事実をもとにしているのの気になるところ。表紙は五十嵐大介。海の匂い。(H29/152)2017/06/25

ひろろん

7
サナと母と妹のカホの3人の視点で語られることで、物語に厚みが出ていました。サナは被害者だと思う。どんな事情があるにせよ、親は子どもを自分の思い通りになんかしてはいけない。3人の長い旅の終着に向け、淡々としていたサナの中に熱くほとばしる思い、魂の叫びのようなものを感じました。後から作者のプロフィールをみてみたら、ほぼ自伝のようなものらしく、それにも驚きました。現在が最初にあったので、最悪なことは起こらないのだろうとは分かりながらも、大丈夫だろうかとページを捲る手が止まらず、一気読みでした。2017/10/21

飲も飲も

5
ノンフィクションってことにビックリ。2017/08/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11705609
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。