出版社内容情報
なぜ今、吉本隆明の思想が必要なのか?
「吉本思想」は20世紀の世界最高峰の思想である――25年にわたって吉本隆明本人と対話し掴んだ「吉本思想」のエッセンスと理論的な可能性を国家論、家族論、個人論において明らかする意欲作。フーコー、イリイチ、マルクスらの可能性と限界を読み解きながら、「吉本思想」の現在性と普遍性を照らし出す。
山本哲士[ヤマモトテツジ]
1948年生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程修了。文学修士、教育学博士。政治社会学、ホスピタリティ環境設計学。信州大学教授、東京芸術大学客員教授をへて、文化科学高等研究院ジェネラル・ディレクター。2016年、web intelligence university(web-uni.com)をたちあげる。
著書に『文化資本論』(新曜社)、『新版・ホスピタリティ原論』『哲学の政治 政治の哲学』『哲学する日本』『国つ神論:古事記の逆解読』『フーコー国家論』(すべて文化科学高等研究院出版局)、『吉本隆明の思想』(三交社)、ほか多数。吉本隆明との対談として『教育・学校・思想』(日本エディター出版部)、『思想を読む 世界を読む』(文化科学高等研究院出版局)。著者・編著は50冊以上、編集雑誌は140冊以上におよび、超領域的専門研究の学問設計をなしつづけている。
内容説明
「吉本思想」は20世紀の世界最高峰の思想である―25年にわたって吉本隆明本人と対話しつかんだ「吉本思想」のエッセンスと理論的な可能性を国家論、家族論、個人論において明らかにする意欲作。フーコー、イリイチ、マルクスらの可能性と限界を読み解きながら、「吉本思想」の現在性と普遍性を照らし出す。
目次
1 共同幻想をとらえる基本視座(幻想本質論へ;幻想と意志との関係;共同幻想/対幻想/個人幻想の関係構造)
2 『共同幻想論』の論理界(共同幻想と国家:国家生成起源の神話幻想論;共同幻想の関係本質構造の論理:幻想位相関係論;幻想初源論:“幻想”の意味と生成構造)
3 共同幻想論の歴史相での理論生産へ(「古事記」と共同幻想、そして「アジア的ということ」;近代家族と対幻想:性と国家―“対幻想”の統治性化;個人主体と自己幻想:個人幻想の国家転移と“非自己”領域へ;高度資本主義における共同幻想;幻想プラスチックとパワー関係:国家論と権力関係論の地平)
著者等紹介
山本哲士[ヤマモトテツジ]
1948年生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程修了。政治社会学、ホスピタリティ環境設計学。信州大学教授、東京芸術大学客員教授をへて、文化科学高等研究院ジェネラル・ディレクター。2016年、web intelligence university(web‐uni.com)をたちあげる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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