出版社内容情報
コミック・ブック、ロックン・ロール、ハードボイルド小説、カウボーイ映画……50年代アメリカ文化を体験的に描いた一冊。
昔も今もこれからも私たちは片岡義男に首ったけなんだ。よそ40年の時を経て、待望の初期評論集がオリジナル・デザインのまま復活。
?T アメリカの1950年代
なぜいま1950年代なのか/ロックンロール・ミュージック/全能の神が、領域を拡げよと言う/ジェームズ・ディーンの赤いジャンパー/私立探偵はいかに廃業したか?/あるひとつのピーナツバター論
?U 漂泊者のためのバックグラウンド・ミュージック
ごく個人的な文脈で書くカントリー/ロックンロールの宇宙志向に関する僕好みのご案内/丘の上の愚者は、頭のなかの目でなにを見たのだったか/エルヴィス純粋記号論/ブルースに死んだジャニス・ジョプリン
?V 『マッド』自身はどのように円環を描いたか
?W ニューヨークからカウボーイ・カントリーへ
西37番通り・ブロードウェイ交叉点/赤さびだらけの自動車への共感/プリムス・ヴァリアントはトレーラー・タンクからなにを学んだか/道路と荒野の袋小路/ターザンの芸術生活/ポケット・ビリヤードはボウリングなんかよりずっと面白い/カモに手加減する馬鹿はいない/仕事するよりずっとましだよ/とおりすぎるはずだった小さな町/トム・ミックス――アメリカのチャンピオン・カウボーイ
【著者紹介】
1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリーマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第二回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか、『歌謡曲が聴こえる』『短編を七つ、書いた順』『ミッキーは谷中で六時三十分』『私は写真機』『翻訳問答 英語と日本語行ったり来たり』(共著)など多数ある。
目次
1 アメリカの一九五〇年代(なぜいま一九五〇年代なのか;ロックンロール・ミュージック ほか)
2 漂泊者のためのバックグラウンド・ミュージック(ごく個人的な文脈で書くカントリー;ロックンロールの宇宙志向に関するぼく好みのご案内 ほか)
3 『マッド』自身はどのように円環を描いたか
4 ニューヨークからカウボーイ・カントリーへ(西37番通り・ブロードウェイ交叉店;赤さびだらけの自動車への共感 ほか)
著者等紹介
片岡義男[カタオカヨシオ]
1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリーマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第二回野生時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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