老北京の胡同(フートン)―開発と喪失、ささやかな抵抗の記録

個数:

老北京の胡同(フートン)―開発と喪失、ささやかな抵抗の記録

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年06月01日 00時11分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 273p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794968678
  • NDC分類 292.211
  • Cコード C0095

出版社内容情報

北京の町並みと共に、生活習慣や人々のネットワークも消える。だが従順だった人々が乱開発に抗している。都市の発展との共存は可能か

老北京の胡同 もくじ
はじめに  

1部 胡同が消える――開発の光と影  

第1章 止まらぬ破壊  
1、立ち退きに抗する人々  
2、消えゆく胡同ネットワーク  
3、「自由」の領域  
4、「自分の家に帰る」ための半世紀  

第2章、伝統的な景観と住環境
1、時を止めた鐘楼  
2、戻ってきた幻の河  

第3章、断ち切られる伝説
1、消えた竜の井戸 
2、鄭和の庭  

2部 胡同を旅する――老北京、記憶の断片

第4章 胡同の味
1、「小吃」が守る食の伝統  
2、老北京の台所事情 

第5章 趣味人たちの都
1、路地に響く美声  
2、骨董の都の賑わい  

第6章 華麗なる花柳界
1、色町の残り香――八大胡同  
2、歴史を変えた名妓  

第7章 裏世界をめぐる伝説
1、北京っ子のヒーロー、燕の李三  
2、スパイたちの暗躍  

第8章 古都の記憶
1、北京を鳥の目で見る  
2.近代化の実験場、香廠  
3、波乱万丈の百年、国子監街  
4、氷と明かりの巨大な蔵  

終章 消えゆくものを引き留めるられるか?
1、北京のNGO、文化財保護をめぐる攻防  
2、記憶の集積、「老北京ネット」の奮闘  
3.小さな流れが生む力  

おわりに―老北京はどこへ行く  

【著者紹介】
1973年に大分県で生まれ、静岡県で育つ。京都大学卒業。京都大学大学院中国語学中国文学科博士前期課程を修了。2000年より北京在住。北京外国語大学ロシア語学院にて2年間留学後、北京のコミュニティ誌の編集者を経て、フリーランスのライター兼翻訳者に。おもなテーマは北京の文化と現代アート。訳著に『北京再造――古都の命運と建築家梁思成』(王軍著、集広舎、2008年)、『乾隆帝の幻玉』(劉一達著、中央公論新社、2010年)、共著に『北京探訪』(東洋文化研究会、愛育社、2009年)、共訳に『毛沢東 大躍進秘録』(楊継縄著、文藝春秋、2012年)、『9人の隣人たちの声』(勉誠出版、2012年)など。

内容説明

劇的な都市開発のもと、ある日、忽然と町が消える。露天商・古樹、子供たちの足音、人々のネットワーク、記憶…。古都の町並みは、残るのか?残すべきなのか?胡同の暮らし15年の記録の集積。

目次

1部 胡同が消える―開発の光と影(止まらぬ破壊;伝統的な景観と住環境;断ち切られる伝説)
2部 胡同を旅する―老北京、記憶の断片(胡同の味;趣味人たちの都;華麗なる花柳界;裏世界をめぐる伝説;古都の記憶)
消えゆくものを引き留められるか?

著者等紹介

多田麻美[タダアサミ]
1973年に大分県で生まれ、静岡県で育つ。京都大学卒業。京都大学大学院中国語学中国文学科博士前期課程を修了。2000年より北京在住。北京外国語大学ロシア語学院にて2年間留学後、北京のコミュニティ誌の編集者を経て、フリーランスのライター兼翻訳者に。おもなテーマは北京の文化と現代アート

張全[ジャンチュアン]
1965年、北京生まれ。幼少期から現在に至るまで、北京の横丁、胡同で過ごす。北京図書館勤務を経て、フリーカメラマンに。中国の文化や社会に関する写真を日本や中国のさまざまな新聞、雑誌、書籍に提供。おもなテーマは北京の胡同と現代アート(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ワッピー

3
中国で暮らしたこともないのに、なぜか古い胡同の町並みに懐かしさを感じます。大規模都市開発により、古くからある胡同が次々に失われていく・・・特に中国のように抵抗の手段もあまりない国家でも、負けずに声を上げ、計画を修正させるために戦う人たちがいることに感動しました。6~8章の北京の歴史・伝説の章も巨大歴史都市北京の1つの貌として興味深く読みました。マクロとミクロの戦いはどちらが正しいとも言えませんが、それまで在った生態系がなくなることのインパクトは、産業構造・技術継承・ネットワークの面でも大きそう。2015/08/08

ペンポン

2
胡同のある地区の古い地図と写真が先ずあり、本文中で参照されている編集が面白い。土器、武器などの文化財(遺産)は良く保存されているが、胡同・四合院の様な都市文化には手が回らない様だ。日本でもついこの間まで、地上げによる取壊しや立ち退きが強いられていた。胡同の様な都市全体の文化というのは保存させながら開発するのが難しいのだろう。ヨーロッパでは旧市街と新市街をハッキリ分けて開発する都市を良く見かける。東洋ではその様な事例を聞かない。北京の場合、オリンピックという制約があったのだろうが、何とかならなかったのか?2023/07/16

sheeta

1
日本の下町の路地裏、よりは、全然規模は大きいのだろうが、そういった郷愁めいたなつかしい想いは一致するところがあるのかな、と思った。後半あたりからは、漢字読むのが疲れてきてしまって、集中力とぎれた。。。2016/03/07

ペンポン

0
胡同取り壊しに対する反対活動を述べているのかと思って読み始めたが、そうではなかった。胡同の良さを、女性の生活に密着した目線で捉えていて、状況がアリアリと目に浮かんでくる。また、文中何度も参照される手書きの地図が親しみを感じさせて良い。古い物を悪と括りつける現代中国の風習、したたかに生きていく北京の民衆。抵抗感なく読み進めた。2015/09/09

Cazuo Tanaka

0
前回の「北京の胡同」は、北京だけでなく中国各地が舞台だったが、今回は北京だけだ。胡同=みんなのもの、他の人に迷惑をかけなければ自由に使って良い、そういう感覚が底辺にあるから地元民は大切にしていた。その胡同を大切にしたいと思っているのが著者だ。政府の力で、どんどん潰されていく胡同だが、残って欲しいね。 http://j.people.com.cn/96507/97347/6677175.html 2015/08/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9306779
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品