パリの家

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  • サイズ B6判/ページ数 382p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794968531
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

儚い人間の愛、孤独、心のゆらぎ……20世紀英国文学の重鎮エリザベス・ボウエンの最高傑作。

11歳の少女ヘンリエッタは、半日ほどあずけられたパリのフィッシャー家で、私生児の少年レオポルドに出会う。レオポルドはまだ見ぬ実の母親との対面を、ここで心待ちにしていた。
家の2階で病に臥している老婦人マダム・フィッシャーは、実娘のナオミとともに、自宅を下宿屋にして、パリに留学にきた少女たちをあずかってきた。レオポルドの母も結婚前にそこを訪れたひとりだった。青年マックスもこのパリの家をよく訪れていた。
パリの家には、旅の途中、ひととき立ち寄るだけのはずだった。しかし無垢なヘンリエッタとレオポルドの前に、その歪んだ過去が繙かれ、残酷な現実が立ち現れる……。
20世紀イギリスを代表する女流作家、ボウエンの最高傑作。

【著者紹介】
1899-1973年。アイルランドのダブリンに生まれ、ロンドンに没する。生涯で10編の長編小説と、約90の短編小説を執筆。代表作「パリの家」がイギリスで20世紀の世界文藝ベスト50の一冊に選ばれるなど、作家として高い評価を得ている。晩年の作「エヴァ・トラウト」は1970年のブッカー賞候補となる。

内容説明

11歳の少女ヘンリエッタは、半日ほどあずけられたパリのフィッシャー家で、私生児の少年レオポルドに出会う。レオポルドはまだ見ぬ実の母親との対面を、ここで心待ちにしていた。家の2階で病に臥している老婦人マダム・フィッシャーは、実娘のナオミとともに、自宅を下宿屋にして、パリに留学にきた少女たちをあずかってきた。レオポルドの母も結婚前にそこを訪れたひとりだった。青年マックスもこのパリの家をよく訪れていた。パリの家には、旅の途中、ひととき立ち寄るだけのはずだった。しかし無垢なヘンリエッタとレオポルドの前に、その歪んだ過去が繙かれ、残酷な現実が立ち現れる…。20世紀イギリスを代表する女流作家、エリザベス・ボウエンの最高傑作。

著者等紹介

ボウエン,エリザベス[ボウエン,エリザベス] [Bowen,Elizabeth]
1899‐1973。アイルランドのダブリンに生まれ、ロンドンに没する。生涯で十編の長編小説と、約九十の短編小説を執筆。代表作「パリの家」がイギリスで二十世紀の世界文藝ベスト50の一冊に選ばれるなど、作家として高い評価を得ている。晩年の作「エヴァ・トラウト」は1970年のブッカー賞候補となる

太田良子[オオタリョウコ]
東京生まれ。東洋英和女学院大学名誉教授。英米文学翻訳家。日本文藝家協会会員。2013年、エリザベス・ボウエン研究会をたちあげ、その研究と紹介に力を注ぐ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

47
現在→過去→現在で進行する3幕の舞台物でもいけそうな物語。偶然預かることになっていたヘンリエッタの前に現れたレオポルドが母親との面会を待っているが逢えない。なぜそうなったかが「過去」パートで明らかに。恐ろしいのは表向きそうは見えなくても物事を自分の思い通りに動かそうと画策するミセス・フィッシャー。それも自分の嫉妬心をうまく隠して。最後はそれに復讐されたというところか。ラストはレオポルドに底知れない思いがあるような気がしてぞっ。それとも過去の因縁を振り払う力を持っているということなのか。2015/08/16

藤月はな(灯れ松明の火)

44
ボーエン作品は、読み手の心をギュッと掴んで離さない人物の心情を仄めかす風景描写、そして『日ざかり』のように面倒臭い男女を描くのが上手いです。婚約者のナオミのことを生活のために結婚するのが良いと思いつつも「家具としか思えない」というマックスの言葉は酷いけど、結婚する時の心理を良く、表していると思います。そしてマックスを洗脳し、「当然」と言いたげにレオポルドに真実を教えたミセス・フィッシャーやカレンに別の道を取らせないミセス・マイクリスの依存という、老害ぶりは今でも通じるリアリティがあるからこそ、恐ろしい…。2014/10/12

ゆりあす62

34
図書館本。★★★☆☆「難山登るが如し」でした。ボウエンの描く女性たちの心が読み解けず、まだまだ未熟な自分を思い知らされました。2015/10/26

rinakko

16
こつこつ胸にぶつかって、幾度も立ち止まらされる文章を読んでいると、ああボウエンだ…と思う。と胸を衝かれたり躓いたり。そしてやはり、ボウエンの描く少女が好きだ。11歳のヘンリエッタは、旅の中継地パリのある家に預けられる。そこにはもう一人子供がいて…。“現在”の章に挟まれた“過去”の章に話の要がある。過去の結果に苦しみ続ける大人たちと、その庇護を求める子供。各々の孤独を抱えた寄る辺ない彼らは、何とか希望を見出したくてその眼を閉じるわけにはいかない。なんて残酷で当たり前で、切ないことだろう。もの哀しく格別な余韻2014/08/27

syaori

14
訳のせいなのか、作者の特徴なのか文章に独特のリズムがあって最初のうち少し読みづらく感じます。リズムに乗ってしまうと大丈夫なので、とまどってもそのまま読むことをお勧めします。物語は、パリの家を起点として、現在、過去、そして現在に戻るという構成になっています。最初にパリのフィッシャー家で私たちが出会うミス・フィッシャーとその母のマダム・フィッシャーの印象は、かつでこのパリの家で起こった出来事が語られた後では、大きく変わります。抑制の効いた文章で丁寧に語られる物語はとても恐ろしくて魅力的で、ひきつけられました。2016/01/11

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