出版社内容情報
ただ絵を描くことが好きだった少年は、どのように本づくりの道にたどり着いたのか。気鋭の装丁家が考える、これからの暮らしと仕事。
「いつのまにか装丁家になっていた」――。中島岳志や森まゆみの著作をはじめ、数多くの「本の貌」を手がける矢萩多聞。学校や先生になじめず中学1年で不登校、14歳からインドで暮らし、専門的なデザインの勉強もしていない。ただ絵を描くことが好きだった少年はどのように本づくりの道にたどり着いたのか? 個性的でなければとか、資格を持たなければとかといったような社会の風潮の中、どうしたら自らがのびのびと生きる道を探すことができるのか、居心地のよい「生き方」「働き方」を模索した一冊。
はじめに
1 学校とセンセイ
先生なんか嫌いだ
宿題はやりません
学校に行きたくない
明るい不登校児
石井先生との出会い
ここからはじめよう
学ぶって、なんて楽しいことだろう
だれ一人も、とりこぼさない
学校はもうやめた
2 インドで暮らす
はじめての外国
インドの旅で見たこと
留学するまえに生活しよう
町がぼくの先生
町の地図をつくる
手紙魔の手帳
病気になるたびに
暮らすことがヨーガ
インド映画にはまる
ずっと雨を待っていた
空と雲を見て一日がおわる
生きられるところまで生きよう
引っ越し
街の暮らしを楽しむ
その場にアジャストする
思いがけず日本語を教える
語りの家と子どもたち
ヒンドゥー教徒になる
3 絵を描くこと
絵を描く人になりたい
美術はいつも一だった
ミティラー画との出会い
個展をやってみよう
お客さんはきませんよ
描けないときは、描かない
時計と絵のコラボレーション
自分で絵を売っていく
伝えたいものなんて何もない
4 本をつくる仕事
はじめての本づくり
本嫌いの本づくり
安原顯さんとの仕事
中島岳志さんとの仕事
一冊の本ができるまで
目に見えない本を売っている
竹内敏晴さんとの仕事
ノイズのある豊かな世界
ワークショップと多聞新聞
一杯の水を差しだすように
本づくりは、はじまったばかり
5 日本で暮らす
家で仕事をするということ
くすみ書房のこと
なんでもない場で、コーヒーを飲もう
インターネット
子どもの誕生と震災
どこで暮らすか、何をして働くか
ポスト3・11の本づくり
汚れない本と汚れている本
よそ者を楽しむ
東京という軸をずらす
ミシマ社との出会い
みんなが暮らしていけるために
えほんをよむかい
子どもとともに
あとがき
【著者紹介】
1980年、横浜生まれ。画家・装丁家。中学1年で学校をやめ、ペンによる細密画を描きはじめる。95年から、南インドと日本を半年ごとに往復し、日本帰国時に個展をひらく。2000年、日印コミュニティサイト「Indo.to」をオープン。運営・編集・デザインをてがけ、日印交流イベントを多く企画する。02年から本づくりの仕事にかかわるようになり、これまでに350冊を超える本をてがける。12年、事務所兼自宅を京都に移転。現在はインド・バンガロール―横浜―京都を行き来し、装丁、ペン画、イベント企画など多岐にわたって活動をくり広げている。著書に『インド・まるごと多聞典』(02年、春風社)がある。
内容説明
「いつのまにか装丁家になっていた」―。中島岳志や森まゆみの著作をはじめ、小説、学術書、ビジネス書など、幅広く「本の貌」を手がける矢萩多聞。学校や先生になじめず中学一年で不登校、一四歳からインドで暮らし、専門的なデザインの勉強もしていない。ただ絵を描くことが好きだった少年はどのように本づくりの道にたどり着いたのか?気鋭のブックデザイナーが考える、これからの暮らしと仕事。
目次
1 学校とセンセイ(先生なんか嫌いだ;学校に行きたくない ほか)
2 インドで暮らす(はじめての外国;インドの旅で見たこと ほか)
3 絵を描くこと(絵を描く人になりたい;美術はいつも一だった ほか)
4 本をつくる仕事(はじめての本;本嫌いの本づくり ほか)
5 日本で暮らす(家で仕事をするということ;くすみ書房のこと ほか)
著者等紹介
矢萩多聞[ヤハギタモン]
1980年、横浜生まれ。画家・装丁家。中学一年で学校をやめ、ペンによる細密画を描きはじめる。95年から、南インドと日本を半年ごとに往復し、日本帰国時に個展をひらく。2000年、日印コミュニティサイト「Indo.to」をオープン。運営・編集・デザインをてがけ、日印交流イベントを多く企画する。02年から本づくりの仕事にかかわるようになり、これまでに三五〇冊を超える本をてがける。12年、事務所兼自宅を京都に移転。現在はインド・バンガロール―横浜―京都を行き来し、装丁、ペン画、イベント企画など多岐にわたって活動をくり広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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