西洋の美術―造形表現の歴史と思想

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  • サイズ A5判/ページ数 350p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784794968425
  • NDC分類 702.3
  • Cコード C3070

出版社内容情報

西洋における造形表現の変遷と、人類の歴史的思想的変遷の相関を解き明かす、画期的な美術通史。図版多数掲載。分りやすい入門書。

古代ギリシアから中世の造形表現が超越的世界の「模倣」であるとすれば、ルネサンスに始まる現実的表現の探求は「創造」であり、さらに19世紀後半のポスト印象主義以降には、画家たちが絵画独自の自律的表現を探求する「創作」が開始されたといえよう。そして、これら一連の西洋の美術の流れには、古代ギリシアの思想が根底で轟いている……。
西洋における造形表現の変遷と、人類の歴史的思想的変遷の相関を解き明かす、画期的な美術通史。

【著者紹介】
1946年秋田県生まれ。専修大学大学院博士後期課程修了。専修大学文学部哲学科教授。著書「カントと二つの視点」(専修大学出版局)、共著「ジル・ドゥルーズの試み」(北樹出版)他、翻訳「性差についてのカントの見解」(U・Pヤウヒ著、専修大学出版局)。一九七九年美術出版社主催「美術評論賞」受賞を機に秋田由利の筆名で「現代美術辞典」(美術出版社)等、現代美術中心の評論を執筆。

内容説明

原始美術から、ルネサンスを経て、現代の美術まで、西洋美術の歴史的展開を豊富なカラー図版とともに紹介。西洋における造形表現の変遷と、人類の歴史的思想的変遷の相関を解き明かす、画期的な美術通史。

目次

1 西洋美術小史(「模倣」から「創造」へ―「古典古代の美術」から「中世の美術」へ;創造的展開―「ルネサンス」から「近代美術」へ;「創造」から「創作」へ―「近代美術」と「現代美術」)
2 二〇世紀の美術―そのさまざまな領域(非幾何学的抽象;アカデミスムと前衛;総合芸術論 ほか)
3 初期キリスト教時代から中世の美術(『旧サン・ピエトロ大聖堂』と『サンタ・コスタンツァ聖堂』;『サン・ヴィターレ聖堂』と『ハギア・ソフィア大聖堂』;『ザンクト・ガレン修道院の平面図』とケルト三大写本 ほか)

著者等紹介

菊地健三[キクチケンゾウ]
1946年秋田県生まれ。専修大学大学院博士後期課程修了。専修大学文学部哲学科教授。1979年美術出版社主催「美術評論賞」受賞を機に、秋田由利の筆名で現代美術中心の評論を執筆

島津京[シマズミサト]
福岡県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了(美学専攻)。東京藝術大学大学美術館助教を経て、2013年より専修大学准教授

濱西雅子[ハマニシマサコ]
東京藝術大学大学院美術研究科芸術学(西洋美術史)専攻修士課程修了。ドイツ、テュービンゲン大学(美術史専攻)留学、哲学博士号取得。現在、東京藝術大学、群馬県立女子大学、法政大学、専修大学非常勤講師。専門は中世美術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あんころもち

5
思想ベースの美術史のテキスト。第1部では古典美術を、第2部では現代美術を扱っている。特筆すべきは第2部であろう。現代美術を美術史の中に位置付けようとすると、その広範さから総花的な内容になってしまいがちである。この本では、現代美術を独立して章立てし、ある程度類型化することで、現代美術間のつながりが見え易くなっている。加えて、ここで活きるのが前提知識としての第1部である。第2部で積極的に第1部を参照することで、現代美術、古典美術間で変わるもの、あるいは変わらないものを考えさせることの成功しているように思われる2014/12/18

すえつむ

0
平易でオーソドックスな解説で1冊目用の教科書って感じ‬。高校世界史やってない人にもオススメできそう ‪思想ベースなので図版や収録作品が多い訳ではないけど美術出版社のやつよりまとまりがあってわかりやすい‬ ‪参考文献に山本義隆はちょっと意外‬2019/10/27

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