内容説明
逆境に弱い子や、何ごとにも無関心な子が多くなったと言われます。将来、子どもたちが社会で生きていくために必要な力とは?いま、大人はどのように育てればよいのか?思春期の子どもへの対応、いじめや体罰・虐待に着目。相手も自分も大切に思う気持ちを育み、コミュニケーション能力を高め、主体的に問題解決に取り組むようになる実践例を紹介。学校だけでなく、家庭でも取り入れられる応用の仕方のコメントつき。
目次
第1部 「動ける子」を育てるための心得(どんな力を身につけさせたいか;知っておきたい子どもたちの現状;信頼関係を築く;大人は子どもの能力を引き出す支援者であれ)
第2部 こんな授業が「動ける子」を育てる(私が取り組んできたこと;学校独自の取り組み;注目される教育プログラム)
教育対談 品川女子学院校長漆紫穂子×川合正「社会全体で子どもを育てるということ」
著者等紹介
川合正[カワイタダシ]
三重県出身。東洋大学経営企画本部事務室(初等中等教育課)参与。京北中学校・高等学校、京北学園白山高等学校の前学校長。東洋大学大学院修士課程修了、上智大学カウンセリング研究所修了後、助手を3年間経験。日本私学教育研究所「復興教育支援事業」運営委員。2012年度に東京都より教育功労者として表彰を受ける。読売教育賞最優秀賞などを受賞すると共に、教育関係論文も多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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レモンメロンパン
5
もう1回読みたい。夫にも読んでもらいたいと思った。2019/04/18
あべし
4
この本を一言で表すのであれば、「子どもを子ども扱いするのをやめよう」。 子どもがやる気を出さないのは、自分の頭で考えて動かないのは、周りの大人が必要以上に「口出し」をしているからだと言います。 一方で、子どもがやる気を出すような工夫をしているか、とも問います。 子どもだってひとりの人間。そこを忘れて、大人の思うように動かそうとするのは傲慢極まりないことです。子どももそんな大人には不快感を覚えます。 さまざまな実践が紹介されていました。子どものやる気を引き出せそうな実践は、世の中あふています。2022/08/07