出版社内容情報
「専門的知性」と「市民的知性」をつなぐ鍵はどこにあるか? 危機の時代における知性のあり方を問う哲学的考察
3.11で専門家に対する信頼は崩れた。その崩れた信頼の回復のためにいま求められているのは、専門家と市民をつなぐ「パラレルな知性」ではないか。そのとき、研究者が、大学が、市民が、メディアが、それぞれに担うべきミッションとは? 「理性の公的使用」(カント)の言葉を礎に、臨床哲学者が3.11以降追究した思索の集大成。危機の時代における知性のあり方を問う哲学的考察。
第1章 問い1──科学のエシックス
第2章 問い2──大学のミッション
第3章 問い3──コミュニティの課題
第4章 問い4──メディアの役割
第5章 右肩下がりの時代に
【著者紹介】
1949年京都市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。大阪大学教授、大阪大学総長などを歴任。現在、大谷大学教授、せんだいメディアテーク館長。哲学・倫理学を専攻。89年『分散する理性』(のち『現象学の視線』に改題〔講談社学術文庫〕)と『モードの迷宮』(ちくま学芸文庫)でサントリー学芸賞、2000年『「聴く」ことの力』(阪急コミュニケーションズ)で桑原武夫学芸賞、12年『「ぐずぐず」の理由』(角川選書)で読売文学賞を受賞。他の著書に『ちぐはぐな身体』(ちくま文庫)、『「待つ」ということ』(角川選書)、『語りきれないこと──危機と傷みの哲学』(角川oneテーマ21)、『〈ひと〉の現象学』(筑摩書房)などがある。
内容説明
3.11で専門家に対する信頼は崩れた。その崩れた信頼の回復のためにいま求められているのは、専門家と市民をつなぐ「パラレルな知性」ではないか。そのとき、研究者が、大学が、市民が、メディアが、それぞれに担うべきミッションとは?「理性の公的使用」(カント)の言葉を礎に、臨床哲学者が3.11以降追究した思索の集大成。
目次
第1章 問い1―科学のエシックス(どんな専門家がいい専門家?;トランスサイエンス時代の科学者の責任 ほか)
第2章 問い2―大学のミッション(だれかの代わりに;“代弁”という仕事 ほか)
第3章 問い3―コミュニティの課題(フォロワーシップについて;ボランティアという文化 ほか)
第4章 問い4―メディアの役割(「政治」と「政局」;イデオロギーの時代 ほか)
第5章 右肩下がりの時代に(「右肩下がりの時代」をどう生きるか?;「聴く力」と「待つ力」)
著者等紹介
鷲田清一[ワシダキヨカズ]
1949年京都市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。大阪大学教授、大阪大学総長などを歴任。現在、大谷大学教授、せんだいメディアテーク館長。哲学・倫理学を専攻。89年『分散する理性』(のち『現象学の視線』に改題、講談社学術文庫)と『モードの迷宮』(ちくま学芸文庫)でサントリー学芸賞、2000年『「聴く」ことの力』(阪急コミュニケーションズ)で桑原武夫学芸賞、12年『「ぐずぐず」の理由』(角川選書)で読売文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
Gatsby
テツ
かんがく
鳩羽
-
- 和書
- コンサルテーションを学ぶ