犀の教室 Liberal Arts Lab<br> パラレルな知性

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パラレルな知性

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  • サイズ B6判/ページ数 293p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794968128
  • NDC分類 304
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「専門的知性」と「市民的知性」をつなぐ鍵はどこにあるか? 危機の時代における知性のあり方を問う哲学的考察

3.11で専門家に対する信頼は崩れた。その崩れた信頼の回復のためにいま求められているのは、専門家と市民をつなぐ「パラレルな知性」ではないか。そのとき、研究者が、大学が、市民が、メディアが、それぞれに担うべきミッションとは? 「理性の公的使用」(カント)の言葉を礎に、臨床哲学者が3.11以降追究した思索の集大成。危機の時代における知性のあり方を問う哲学的考察。

第1章 問い1──科学のエシックス
第2章 問い2──大学のミッション
第3章 問い3──コミュニティの課題
第4章 問い4──メディアの役割
第5章 右肩下がりの時代に

【著者紹介】
1949年京都市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。大阪大学教授、大阪大学総長などを歴任。現在、大谷大学教授、せんだいメディアテーク館長。哲学・倫理学を専攻。89年『分散する理性』(のち『現象学の視線』に改題〔講談社学術文庫〕)と『モードの迷宮』(ちくま学芸文庫)でサントリー学芸賞、2000年『「聴く」ことの力』(阪急コミュニケーションズ)で桑原武夫学芸賞、12年『「ぐずぐず」の理由』(角川選書)で読売文学賞を受賞。他の著書に『ちぐはぐな身体』(ちくま文庫)、『「待つ」ということ』(角川選書)、『語りきれないこと──危機と傷みの哲学』(角川oneテーマ21)、『〈ひと〉の現象学』(筑摩書房)などがある。

内容説明

3.11で専門家に対する信頼は崩れた。その崩れた信頼の回復のためにいま求められているのは、専門家と市民をつなぐ「パラレルな知性」ではないか。そのとき、研究者が、大学が、市民が、メディアが、それぞれに担うべきミッションとは?「理性の公的使用」(カント)の言葉を礎に、臨床哲学者が3.11以降追究した思索の集大成。

目次

第1章 問い1―科学のエシックス(どんな専門家がいい専門家?;トランスサイエンス時代の科学者の責任 ほか)
第2章 問い2―大学のミッション(だれかの代わりに;“代弁”という仕事 ほか)
第3章 問い3―コミュニティの課題(フォロワーシップについて;ボランティアという文化 ほか)
第4章 問い4―メディアの役割(「政治」と「政局」;イデオロギーの時代 ほか)
第5章 右肩下がりの時代に(「右肩下がりの時代」をどう生きるか?;「聴く力」と「待つ力」)

著者等紹介

鷲田清一[ワシダキヨカズ]
1949年京都市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。大阪大学教授、大阪大学総長などを歴任。現在、大谷大学教授、せんだいメディアテーク館長。哲学・倫理学を専攻。89年『分散する理性』(のち『現象学の視線』に改題、講談社学術文庫)と『モードの迷宮』(ちくま学芸文庫)でサントリー学芸賞、2000年『「聴く」ことの力』(阪急コミュニケーションズ)で桑原武夫学芸賞、12年『「ぐずぐず」の理由』(角川選書)で読売文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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けんとまん1007

18
久しぶりに鷲田先生の本を読んだ。成る程なあ~と思ったり、そうそうと同感と思ったり、とてもしっくりとくる。特に、ここのところ、ひかかっていた”専門家”という言葉や”次の世代”に関するところがめいりょうんいなったように思う。狭い世界にも固執し、それ以外は見てみぬフリをし、自分は関係ないというスタンスの人たちの増殖の部分は、わが意を得たりというとこ。一方で変に口出しばかりして、実は何もしない人たちの増殖もある。いろいろと考える材料をいただいたように思うし、何か、やっていきたいと思う。2014/11/06

Gatsby

15
鷲田先生は、何種類かの文体を使い分けるが、この本は、簡単な言葉を使って難しいことを表現している。だから、繰り返して読んでも読みやすいし、また理解も深まりやすい。私は、職業柄、クレーマーの人が本来自分も当事者意識を持つべき分野において、「プロ」にぶら下がりすぎているのだという考え方に共感した。もちろん、自分もプロにお任せにしないで、その分野において責任を持ってかかわっていくことを意識したい。さらに、味わいの判る人は人情も判るという話。私は、料理屋さんで、カウンターの向こうにいる人に常に感謝して食べている。2013/10/27

テツ

14
自らの立ち位置で、自らの領域でのみ通じるような知性を研ぎ澄まし、それ以外の場所については関与しないという態度はどうなのかなという疑問は、昨今の専門家の方々の提言とやらを耳にしていて強く感じていた。タイトルにある『パラレルな知性』という言葉の意味が重く響いてくる。極々一部のそうした専門家だけの問題ではなく、平々凡々な一般人のぼくたちにも責任の一端はあるよなあ。答えの出ない問題については無理に白黒をつけず、対話を続けてひたすら真摯に問い続けること。一方的な知性は何の役にも立たない。2022/09/23

かんがく

10
著名な哲学者によるエッセイ集。リーマンショックから3.11にかけて書かれたものが多いが、もはやこの時代もひと昔前という感じがする。責任を取らない専門家、受動的なメディア、白黒つけたがる世論などに対する批判が中心となっている。責任ある専門家と市民による社会の構築に対して、教育がどのような役割を果たせるか考えるキッカケになった。2021/04/28

鳩羽

10
失墜した専門家への信頼は、専門外のことを知らないのを美徳にすら思う専門家や、自分の問題でもあるのにプロに任せっきりでぶら下がってきた市民といった、公的な理性や知性が使われてこなかったために結果として起こったのかもしれない。科学者や専門家、大学、コミュニティのそれぞれの役割を考えずにおられなくなるようなエッセイ集で、読みやすい。易しいけれど、優しくはない。複雑な問題に安易に白黒をつけることや、そのニーズは本当に応えるべきニーズなのか考えることもしない、問題を抱え続けることができる強靭な知性についての一冊。2013/11/22

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