内容説明
イライジャは黒人のキリスト教徒で、床屋さん。イライジャのお店は木彫りの動物たちであふれ、床には切り落とされた髪の毛にまじって木くずが散らばっています。マイケルは9さい、白人のユダヤ教徒です。ぜんぜんちがうふたりですが、だいのなかよし。ある年の冬、クリスマスとユダヤ教のお祭りハヌカが重なった日、マイケルはイライジャから木彫りの天使を贈られます―。年齢や肌の色のちがい、信仰のちがいを超えて心の交流がおこなわれる、ある冬の出来事。
著者等紹介
ローゼン,マイケル・J.[ローゼン,マイケルJ.][Rosen,Michael J.]
1954年、米国オハイオ州コロンバス生まれ。児童書をふくむ多くの著作があるほか、犬や猫に関するアンソロジー、ホームレス支援のためのアンソロジーの編集者としても知られる
ロビンソン,アミナー・ブレンダ・リン[ロビンソン,アミナーブレンダリン][Robinson,Aminah Brenda Lynn]
1940年、米国オハイオ州コロンバス生まれ
さくまゆみこ[サクマユミコ]
1947年、東京生まれ。翻訳家であり、アフリカ文学研究家。アフリカ子どもの本プロジェクト代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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♪みどりpiyopiyo♪
25
ぼくが9才だった去年は、キリスト教のおまつりクリスマスと、ユダヤ教のおまつりハヌカの最初の日が重なっていました。■わーん これはなんて言ったらいいのでしょう。胸がいっぱいになりました。イライジャは黒人のキリスト教徒で床屋のお爺さん。マイケルは9歳、白人のユダヤ教徒です。全然違う2人は大の仲良し。互いの人格と信心を尊び、喜び、心を寄せているのが嬉しくて。ご両親の心に 言葉に 胸が熱くなりました。■異教の文化圏で暮らすことは容易ではないけれど、隣人を愛し暮らすことの尊さを感じました。(1992年 米国)(→続2017/12/23
いろ
19
キリスト教徒の床屋で黒人イライジャとユダヤ教徒の家庭で育つ白人少年マイケルの交流話。この2人にとどまらず,信じる宗教が違っても,理解し合い,受け入れ合う関係が当たり前の世の中だといいよね。イライジャは実在の木彫りアーティストとの事。9歳男児は,マイケルがプレゼントした燭台を使ってくれているか,家族で毎日見に行くのを面白いと笑う。だけど全体的には,長い分,色んな方向に少しずつ話がそれる(膨らむ)事が多いので「理解するのが難しかった。」との事。絵はダイナミックでカラフル。2017/12/26
Cinejazz
11
オハイオ州コロンバスで50年間床屋さんをしている<イライジャ>は80才を過ぎた黒人のキリスト教徒。75才年下のユダヤ人の<ぼく>は、ヘブライ学校が終わると、イライジャのお店によく遊びに行く・・・イライジャは「聖書」に出てくる動物や天使など木彫りで創った偶像をお店に飾り付けている。いつか買おうと貯金をしていたぼくが9才の年、キリスト教のお祭りクリスマスと、ユダヤ教のお祭りハヌカの日が重なった・・・年齢や人種、宗教が違っていても、友情が生まれ、人との絆が芽生える、そんな心あたたまる、本当にあった物語。2022/05/24
ここ
5
図書館☆5歳3ヶ月。人種や年齢、宗教を超えた友情のお話し。娘チョイス本でしたが、読んでる間「まだ続くの?」と…^^;母もページ開いた時の文字の多さにびっくりでしたよ^^;イラストのページでは食い入るように見入ってましたが、途中で娘寝落ち。母はゆっくりじっくり読みました。大きくなったらまた手にとってもらいたいです。2018/11/20
憩子
5
肌の色が違っていても、宗教が違っていても、お互いを尊重しあい大切に思いあうことができる。2018/11/15