内容説明
日本「復帰」以前、沖縄の車のナンバープレートには、Keystone of the Pacific(太平洋の要石)と書いてあった。沖縄はなんのための「要石」だというのだろう?著者は、かつて海兵隊員として沖縄に駐留し、いまふたたびそこで暮らしている。憲法9条について、日米安全保障条約について、米軍基地について、オバマのノーベル賞受賞演説について、9・11以後のアメリカの対テロ戦争について―沖縄から、日本とアメリカをみつめる。
目次
1 戦争論(実戦中毒と千メートル眼差し;積極的平和?;「テロ」の定義とは? ほか)
2 アメリカの諸戦争と日本の憲法(ファルージャから二つの報道;9条に関する9テーゼ;イラク派兵と憲法9条 ほか)
3 沖縄・基地・差別(「日本」というあり方;植民地としての軍基地;沖縄・米軍基地・改憲問題 ほか)
著者等紹介
ラミス,C.ダグラス[ラミス,C.ダグラス][Lummis,Charles Douglas]
1936年、サンフランシスコ生まれ。カリフォルニア大学バークレー校卒業。西洋政治思想史学者。1960年、海兵隊員として沖縄に駐留。除隊後、京都、東京で暮らし、ベ平連など反戦平和運動にしたがう。津田塾大学教授を2000年に退職、那覇に移住。現在、沖縄国際大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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