• ポイントキャンペーン

がんこなハマーシュタイン―ヒトラーに屈しなかった将軍

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 443p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794967442
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0098

内容説明

1933年1月、ヒトラーが政権を掌握すると、ドイツの未来は大きく揺れた。邪魔者は次々と粛清されていく。その渦中にあって、恐れもせず、独裁政権を拒否する陸軍最高司令官がいた。利口だけど怠け者という評判で、暇をみつけては大好きな狩りに明け暮れている。ソ連とのつながりを疑われながらも、なぜ彼だけが粛清をまぬがれ、生き残ることができたのか。「現代ドイツの知性」エンツェンスベルガーが、三年におよぶ綿密な取材と調査をへて、交錯する政治的策謀をひもとく。時空を超えた「死者とのおしゃべり」を交え、ヒトラー政権前夜から冷戦の終わりまで、ドイツのひとつの物語を浮かびあがらせる。

目次

重い一日
陸軍幼年学校生の模範的なキャリア
旧家の一族、身分相応のコネクション
不気味な祖父
いくつかのエピソード
死者とのおしゃべり―クルト・フォン・ハマーシュタイン(1)
コメントその1 ワイマール共和国の恐怖
死者とのおしゃべり―クルト・フォン・シュライヒャー
コメントその2 もつれ合う権謀術数
困難な時代〔ほか〕

著者等紹介

エンツェンスベルガー,ハンス・マグヌス[エンツェンスベルガー,ハンスマグヌス][Enzensberger,Hans Magnus]
1929年生まれ。戦後ドイツを代表する詩人・作家・批評家。つねに時代への鋭い提言にみちた文筆活動を展開

丘沢静也[オカザワシズヤ]
1947年生まれ。ドイツ文学者。首都大学東京教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまご

13
この頑固さ,すごいなあ.そして頑固なのに周囲から守られるという. 世の中は怠け者の馬鹿が9割で,勤勉な利口にきちんと仕事してもらいながら怠け者の利口が上に立つ,勤勉な馬鹿が一番危ない,とか公言しちゃうキャラクターで,愛されていたのでしょうかね.でも読んでいても,なぜ頑固をつらぬけたのかが今一つ腑に落ちず… そして家族も.それなりに亡命とかしてますが,でもなぜそんなに共産主義に親和したんだろう. そして将軍が1944年7月20日を元気で迎えていたら,と,if,を考えてしまいます.2019/05/01

unpyou

2
「現代ドイツの知性」エンツェンスベルガーが描く、ヒトラーに屈しなかった(しかし、ヒトラーを倒すこともできなかった)プロイセン貴族の将軍ハマーシュタインと、共産主義とユダヤ人たちに積極的にコミットした彼の家族両方の「がんこな」生き様を描く。「ハマーシュタイン一族には、ナチが一人もいなかった。そう言えるドイツの家族は、そんなに多くない」そのような家族はナチス時代のドイツでどのように生きていくことができたのか?非常に興味深い物語で一気に読み終えた。2010/07/07

dart

1
これは読者を選びそうです、この年代のヨーロッパ情勢に興味のある方にはすんなりお勧めできます。2012/04/13

matsu0310

1
☆☆クリアに客観的に書こうとしてそーなのに、謎のイタコ会話に混乱させられる。人物感としてもひたすら「微妙」2009/07/19

norio sasada

0
https://blog.goo.ne.jp/sasada/e/aa75ae7919c832d81cb471e1a6fcefd6 https://note.com/norio0923/n/n51cb9595d28b2009/07/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/158390
  • ご注意事項