内容説明
イギリスの作家ジョージ・オーウェルは、1920年代、若き日の5年間を、警察官として植民地ビルマで勤務している。80年後、オーウェルの足跡を追って、ひとりの女性ジャーナリストがビルマへと旅立った。待っていたのは、オーウェルの小説『一九八四年』さながらの、全体主義が社会を覆う悪夢が現実化した世界だった。『一九八四年』はビルマの未来を暗示していたとして、オーウェルはかの地で「予言者」とよばれているのだ。思想統制・密告・投獄・検閲が日常化し、人びとが圧政の恐怖にあえぐ、知られざるビルマの現在に迫るノンフィクション。
目次
1 マンダレイ(メイミョー)
2 デルタ地域(ミャウンミャ;トゥワンテ)
3 ラングーン(シリアム;インセイン)
4 モウルメイン
5 カター
著者等紹介
ラーキン,エマ[ラーキン,エマ][Larkin,Emma]
アメリカ国籍の女性ジャーナリスト。アジアに生まれ育ち、ロンドン大学東洋・アフリカ研究院でビルマ語を学び、アジア史で修士号を取得。現在、バンコクに在住し、新聞や雑誌に寄稿している
大石健太郎[オオイシケンタロウ]
1935年、福岡県生まれ。早稲田大学文学部卒業。早稲田大学・法政大学講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Yasutaka Nishimoto
4
1920年代に警察官としてビルマに勤務したイギリス作家のジョージオーウェルの著書をもとに、軍事政権下のミャンマーを行く本書。後半はそうでもないが、前半は鬱々としたやりきれない描写が続く。紀行文ではなく、軍事政権真っ只中のミャンマーの雰囲気を掴むのにいい。いまならもう少し深く取材もできたのだろうが、当時はこのあたりが限界かも。2017/09/10
takao
2
ふむ2022/09/15
OMO
0
面白さ:△ 興味:○ 読みやすさ:○ 新鮮さ:○ 文学的云々:×2020/05/15
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