いつか物語になるまで

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  • サイズ B6判/ページ数 213p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794966247
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

嘘と物語の区別もつかない年頃から、ずっと“おはなし”を創り続けてきた。語っている本人でさえも、嘘と知りつつ引き込まれてしまうような創り話。「もしそれが鮮やかな光を放つ優しい嘘なら、いつしか物語に変わり生きつづける」父・中上健次の故郷熊野の記憶、毎年のように足を運ぶアジアでの体験、海外の文学者たちとの交流の日々…さまざまな人生の断片からあざやかな物語を紡ぎ出す、著者快心のエッセイ集。

目次

1 優しい嘘からはじまること(嘘つきな瞬間;境界線;林の呼ぶ声 ほか)
2 パスポートの来た道(心のコトバ;リスの世界旅行;孤島の食事情 ほか)
3 旅の部屋から(ノートの片隅;ユキオンナの春と半年前のワタシ;マンゴー、マンゴー ほか)

著者等紹介

中上紀[ナカガミノリ]
作家。1971年東京生まれ。高校、大学時代はカリフォルニアとハワイに在住。ハワイ大学芸術学部美術史科卒業。アメリカ、アジア、南米など各地を旅しながら現在に至る。99年、『彼女のプレンカ』(集英社)で第23回すばる文学賞受賞。小説のほか、紀行文、エッセイなど多方面に渡るテーマで執筆中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

真琴

10
大変失礼ながら、中上健次さんの娘さんということで「どんな文章を書くのだろう?」という興味本位で読んでしまいました。熊野の話、学生時代し過ごしたアメリカ、アジア、沖縄などでのことが語られており、著者の感受性の豊かさを感じました。彼女の書いた小説も読みたいと思ったのですが、絶版状態の作品がほとんどで残念です。★★★★☆2022/07/20

at@n

2
2世もののエッセイのなかでも読みやすく軽快で上質だと思う。父・中上健次や熊野の話など求められるものを適切に織り込んである。「赤ん坊は、新しい物語である」という真っ当さも嫌味がない。2020/08/28

パヤパヤ

1
相変わらずスカスカ、でも肝心な部分は押さえているとして。沖縄の旅、虚構へと発酵させる実人生、自然の描写に、著者がいかにそこにすくいを見出しているか、等面白くはあるが、多少スルっと読んでしまえ過ぎなのが難点。曲がりなりにもファンなので、最新のエッセイ、特に子育て等に関して読みたい次第。2011/12/18

にゃら

0
しっとりと、流れるような言葉が心地よかった。この作家さんの他の本も読んでみたい。2011/08/27

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