内容説明
ワインの品種や銘柄を当てるのが仕事ではない。客の食べたいものに合わせて、どのワインを選ぶか、飲みたいワインにどんな料理をすすめるのか―「本物のサーヴィス」を提供するのがソムリエの仕事だ。17年にわたってパリに暮らし、ワイン修業をつむなかで出会った7人のソムリエたち。この誇りあふれる素晴らしき食卓案内人をとおして、ソムリエという仕事の真価と意味、ワインと料理とサーヴィスで成り立つフランス料理の世界、店と客がおりなすレストラン文化の奥深さについて考えていく。華やかな食の世界を、陰で支える人たちから見つめた、もうひとつの食文化誌。
目次
1 アルザスワインの大使―セルジュ・デュプス
2 英国でいちばんのフランス人―ジェラール・バッセ
3 トゥール・ダルジャンの酒庫を守る―林秀樹
4 ワインを知る歓び―フィリップ・ブルギニヨン
5 ブドウ畑を駆け抜けて―マルレーヌ・ヴァンドラメリ
6 完璧なサーヴィスを求めて―エリック・ボマール
7 最後のマエストロ―ジョルジュ・ルプレ
著者等紹介
細川布久子[ホソカワフクコ]
1947年、香川県生まれ。関西大学法学部卒業。雑誌「面白半分」「サンデー毎日」などの編集者を経て、85年渡仏。パリに在住し、ワイン研究に専念している。著書に、『エチケット1994』(TBSブリタニカ・開高健賞奨励賞受賞)
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