内容説明
「おいしさ」はどこまで追究されるのか?答えを求めて二人は旅に出た。ヨーロッパともアジアとも違った独自の食文化をもつハンガリー。つねに最新の味を生みだす美食の王国フランス。いまもっとも創作料理の挑戦が試されているスペイン。ビジネスも視野に入れた、現実的な美味を求めるアメリカ。格式や伝統から解き放たれ、地域的・文化的枠組みを越えた料理人たちが創造する新しい食の世界。二人の構築的な食理論と柔軟な舌が、予断や偏見を捨て、食の最先端をつぶさに探っていく。これからの美食の可能性を模索した、刺激あふれる食エッセイ。
目次
1 食文化の交差点―ハンガリー
2 美食の王国に吹く新風―フランス
3 新しい料理の創造―スペイン
4 現実的な美食―アメリカ
著者等紹介
辻芳樹[ツジヨシキ]
1964年、大阪生まれ。13歳で渡英。米国でBA(文学士号)を取得。英国エディンバラ大学大学院中退。現在、辻調理師専門学校校長兼理事長
木村結子[キムラユイコ]
1962年、秋田生まれ。武蔵大学卒業。雑誌編集者を経てライターになる。紀行文、書評、人物ルポを中心に活躍
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。