内容説明
コンプレックス、強迫神経症、パニック障害、境界例、ひきこもり…心についての不安をみんなが抱えて生きている時代。「私ってうつ病?」といった病に関する不安から、「人と会うのが怖い」「何に対してもやる気がおきない」といった漠然とした悩みまで、心の不安の種はつきない。でもいたずらに不安がることはない。心についての必要最小限の知識があれば、みんなもっと楽に生きられるはず。「心の時代」を象徴するさまざまなキーワードについて、心の問題の専門家・香山リカがかみくだいて解説。同時多発テロ事件が起き、世界が大変な状況になっても、普通の人が必要としている精神医学や心理学の知識、治療法は変わらない。世界がどんなになろうとも、明日元気に生きていくために読んでもらいたい、悩める人々に贈る、心の時代のキーワード集。
目次
1 心について知っておきたい基礎的なこと(コンプレックス;神経症;強迫 ほか)
2 時代を映す鏡となる病(解離性障害;同一性拡散;過食 ほか)
3 心の病が生んだ社会現象(ひきこもり;世代間境界;早じまい感覚 ほか)
著者等紹介
香山リカ[カヤマリカ]
1960年札幌生まれ。精神科医。神戸芸術工科大学視覚情報デザイン学科助教授。臨床経験を生かして、新聞、雑誌で社会批評、文化批評、書評なども手がけ、現代人の“心の病”についての洞察を続けている
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