内容説明
秋田の中年女・於以登が遺した旅の小遣い帳「参宮道中諸用記」に見える「女かくれ道通る」という文字。どうやら、江戸の庶民は、ドキドキハラハラしながらも、地元の人に手引きされ、関所を抜けていたようなのだ。いったい、どうやって?「諸用記」をもとに、様々な旅行記を繙きながら、関所抜けの様子を再現していく。善光寺にはじまり、京都、金比羅、高野山、伊勢、江戸、日光まで、於以登らとともに、江戸の旅に出てみよう。名所や難所もあり。スリリングな関所抜けもあり。江戸の旅のイメージがガラリと変わる歴史読み物。
目次
第1章 旅の準備
第2章 羽州から越後へ
第3章 北陸道から北国路へ
第4章 金比羅参詣と伊勢参宮
第5章 東海道
第6章 日光道中から羽州街道へ
著者等紹介
金森敦子[カナモリアツコ]
1946年、新潟県中蒲原郡横越町に生まれる。国学院大学文学部卒業。『江戸の女俳諧師「奥の細道」を行く―諸九尼の生涯』(晶文社)で日本エッセイスト・クラブ賞受賞
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