出版社内容情報
「週刊ポスト」(2001・07・27号)をご覧ください!
<味わい本 発見!>コーナーに”エリート・スパイの「観光案内」”として、ジャーナリスト惠谷治氏が「気楽に読めて、しかも、読み応えのある一冊である。」と紹介!
内容説明
KGB(国家保安委員会)―冷戦時代、世界中にスパイ網を張りめぐらせ、「泣く子も黙る」と恐れられたソ連の強大な権力機構である。その超エリート諜報部員たちが海外での活動の手口と生活を実名で語った。スパイたちは都市をどう見ていたか、街角で何をしていたのか。ロンドン・パリ・東京・ニューヨーク・バンコク…スパイの身分をカムフラージュするための表向きの職業。協力者をリクルートする方法。お気に入りの散策コース。機密情報の受け渡し場所。知られざる内部事情。スパイの日常に欠かせない観光名所・料理・風俗・金銭問題・女・車・酒―。秘密をあかすときにはユーモアにまぶして語るのが鉄則だ。旅行ガイド、ミステリー小説、スパイの体験記の魅力が合わさった、世にも珍しい「裏側から見た」世界都市ガイド。
目次
ロンドン
ベルリン
ワシントン
バンコク
パリ
カイロ
ニューヨーク
東京
リオ・デ・ジャネイロ
ローマ
著者等紹介
小川政邦[オガワマサクニ]
1931年、大阪生まれ。54年、東京外国語大学ロシヤ語学科卒業。54~59年、ソビエト・ニュース通信社勤務。59~88年、NHK勤務。現在、創価大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tsubomi
9
2017.05.06-05.31:元KGBの諜報員たちによる世界の主要都市ガイド。語り尽された感のある町でも視点が違うとこんなにも楽しめるのか!と新鮮な驚きに満ちた一冊。諜報生活の苦労やどんな点に気を遣っているのかいないのか、を知ること自体が興味深くて面白いですが、文章自体が知的ジョークや皮肉が散りばめられたセンスあるものばかりで、思わずクスッと笑える箇所が多かったのもよかったです。ブラジルやイタリアでのラテン生活に順応している彼らのグルメで艶っぽい体験談にドキドキワクワク。日本編もちょっといい話でした。2017/05/31
takao
3
ふむ2022/08/19
SYSTEMA
3
「元ソビエトロシアのスパイが見た世界」 これはおもしろい! 異文化に触れたロシアのエリートスパイ達が悪戦苦闘しながら地域に溶け込もうと悪戦苦闘したりする様は時代をこえて笑いを誘う。ともかくユーモアあふれる文章が魅力的です。2014/03/31
メガネねこ
3
★★★☆☆元KGBの諜報員たちが、世界各国での諜報活動当時の話をユーモアまじりで案内する。 ただし、彼らの赴任は1960~1970年代が主なので、情報が古すぎてピンとこない。 ロンドン、ベルリン、ワシントン、バンコク、パリ、カイロ、ニューヨーク、東京、リオデジャネイロ、ローマの各都市での赴任エピソード。 2009/10/10
くさてる
2
主に冷戦時代、世界の各都市で活動したソ連のスパイによる回顧録を集めたもの。ロンドン、パリ、ニューヨークに東京など10の都市が紹介されている。訳が直訳調で読みにくいところもあるけれど、こういう時代もあったんだなあと面白く読めた。2012/04/20