内容説明
地下鉄銀座駅をおりて、晴海通りを東へ歩く。この通りを行く、ちょっとおしゃれをした女たちは、みんな歌舞伎座に向かうのです。話のすじがわからなくても、セリフがうまく聞き取れなくても大丈夫。華麗な女形や、清新な若手役者が活躍する代表的な演目の見所を、超初心者だった自らの体験をもとに詳しく解説。舞台が百倍楽しくなることうけあいです。さあ、あなたもおめかしをして、今宵も歌舞伎へまいりましょう。
目次
はじめに―男が女に扮するということ
第1部 歌舞伎の演目は数々あれど(義経はどこ?―『義経千本桜』;鬼の棲む寺子屋で―『菅原伝授手習鑑』 ほか)
第2部 贔屓の道はどこまでも(贔屓ということ;理知とみずみずしさ、そして歌舞伎味―市川亀治郎と市川笑三郎 ほか)
第3部 死ぬも生きるも女でござる(雛鳥お三輪、嬉しく死にまする―『妹背山婦女庭訓』;死んでも嗤う首―『盟三五大切』 ほか)
付録 歌舞伎ブックガイド
著者等紹介
沼野正子[ヌマノマサコ]
1935年東京生まれ。東京芸術大学工芸科卒業。絵本作家。イラストレーター。著書に『みんな夢見る少女だった』、『私のゆっくりおダイエット』、『文句があるなら、自分でおやりッ!』。絵本に『ねこさんこんにちは』、『おーいカナブーン』、『サラちゃんサラちゃん』などがあり、そのほのぼのとしたあたたかい絵は、子どもから大人まで、ひろく親しまれている
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