内容説明
イラストレーターの娘のもとに、病気の母がやってきた。老いていく母をひとりで看取った18年―。母からもらったかけがえのない時間は、いまもひとり残された哀しみを癒す力となっている。幼少期に見た母の手仕事。仕事を持ち、独立して生きていくという教え。枕元でかわした愉快な会話。伴走の日々のなかで与えられた勇気と喜び…。老親との暮らし、介護、ひとりで生きる老後のありかたをつづる切実な母と娘の記録。
目次
1 故郷・母の背中(まあちゃん;センチメンタル・ジャーニー;遠い日の隣人;記憶の宝筺;はじめてのひとり旅 ほか)
2 母の贈りもの(十八年間のふたり暮らし;小さな人たち;いつもそばにいると…;働く手と手;高速道路アリババ事件 ほか)
著者等紹介
島田玲子[シマダレイコ]
香川県生まれ。イラストレーター。雑誌や書籍を中心に活躍。また、NHK朝の連続テレビ小説「和っこの金メダル」(1989年)や「ドラマ新銀河」(’97年)のタイトル画、香川県「三豊圏健康生きがい施設」の壁画原画(2000年)を制作するなど、幅広く活動をつづけている
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