内容説明
既成の、机上の学問を追究するのではなく、自分で自分の道を切り拓き、歩くことで学ぶことを広げてきた人たち。アジア学の鶴見良行。宗教学の山折哲雄。建築家の藤森照信。作家の森まゆみ。『本の雑誌』の目黒考二。俳優の小沢昭一。カヌーイストの野田知佑。沖縄文学の大城立裕…。お仕着せを嫌い、誇りを持って行動し、新しい学問を着実に獲得してきた16人にスポットをあて、強烈な個性、きらめく才能の源泉をさぐり、明かしていく。混沌とした今の時代に一石を投じる会心評伝。
目次
1 研究者(鶴見良行―歩いてつくったアジア学;山折哲雄―宗教学界の異邦人;高良倉吉―行動する琉球史家 ほか)
2 編集者(長井勝一―『ガロ』学派の育ての親;森まゆみ―地域雑誌からの出発;目黒考二―活字中毒者の雑誌づくり ほか)
3 表現者(小沢昭一―放浪芸を探る旅をつづけて;野田知佑―川に暮らす自由人;熊谷博子―体験を活かす映像ジャーナリスト ほか)