万国お菓子物語

万国お菓子物語

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  • サイズ B6判/ページ数 226p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794963482
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C0095

内容説明

お菓子を愛するすべての人に!愛と戦い、宗教と政治、人々の夢と情熱が結晶して、こんなお菓子が生まれた。お菓子博士がつづる絢爛豪華な100の物語。

目次

南蛮菓子編
フランスの銘菓
イタリアの銘菓
スイスの銘菓
ドイツの銘菓
オーストリアの銘菓
イギリスの銘菓
スペイン・ポルトガルの銘菓
その他ヨーロッパの銘菓
アメリカの銘菓
和菓子
各地の銘菓

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

seacalf

53
お菓子博士が古めかしいながらも軽快な筆運びで語るのは、古今東西、有名無名、数多ある魅惑的な100話のお菓子の話だ。ミッテラン大統領時代のフランスでムースが一大ブームになった理由、タルト・タタンの誕生秘話、点心と和菓子の意外な関係、羊羹の始まりは肉や魚介を入れた熱い汁等々、お菓子好きの知的好奇心を大いにかきたててくれる。昨今、目新しさばかりに注目してどんどん新しいスイーツが出回っているが、セピアの宝石といわれるスイスのプラリネ、ドイツのシュネーバレン、玉子素麺など昔からある伝統菓子が食べたくなってきた。2021/07/18

ふわりん

10
20年近く前に書かれた本だけど、中身はもっと古い時代の匂いがする。著者は今で言うパティシェのはしりの人でヨーロッパで修行しているので、フランス菓子の表記の仕方も昔の本場に忠実だから古く感じるのかもしれない。私は世界のお菓子に詳しいワケじゃないのに、この本に紹介されてるたくさんのお菓子の3分の2は知っていた。それだけお菓子は今や世界を結んでいるんだろう。暖かい挿し絵はあるけど写真は一枚もないので、名前を知らないお菓子がはっきりどんなものかわからなくて残念だった。食べてみたい未知のお菓子がたくさんあった。2016/07/25

西澤 隆

7
昭和の香り漂うなんとも由緒正しい手触りの随筆は、数多くのお菓子の歴史をひとつひとつ紹介する新聞コラムを集めたもの。特に冒頭の日本に渡ってきて形をかえたり消えてしまった洋菓子の部分には興味を惹かれた。バリエーションをどんどん作るよりも純化する方向で発展させるお国柄はたとえば長崎カステイラを苺ショートに結実させたりする。もう文献上の文字にしか残っていないお菓子や、おなじルーツだけれど渡った国で全然ちがう形になったお菓子など蘊蓄もいいがこの本の「!」はたとえば秋山徳蔵の随筆につながる匂い。一応平成の本なのにね。2018/08/19

まる子。

3
読友さん達の感想を見て、「なんか美味しそうな本!」と図書館の書庫から発掘。広くおなじみのお菓子から、初めて聞く名前のものまで、世界各国のいろんなお菓子をご紹介。聞いたことは愚か、想像すらできない謎のお菓子も多く出てきて、なんとも興味深かったです。それにしても、日本のお菓子文化はすごい。2012/03/30

もけうに

2
写真が無いのが寂しいけれど、万国のお菓子について網羅的に楽しく学べるエッセイ。著者の真面目な人柄が伝わってくる。お菓子もに限らず、歴史を眺めると世界の流れと繋がりがわかって面白い。お菓子は文化ですなあ。2018/09/01

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