内容説明
砂漠をゆくキャラバンの鈴の音。満月の王家の谷。山頂に広がる雪の原野。エナメルタイル燦めくモスク。ほの暗いバザール―。名園シシングハーストの造園家として知られる女性詩人は、1926年、緑豊かな英国を発ち、「悠久の国ペルシア」に旅立った。盗賊の襲来をかわし、遊牧民とともに荒野をポンコツ車で駆け抜ける。吹雪にさらされ、あえぎながら、聳えたつ峰々を徒歩で越える。野生のチューリップを愛で、古代庭園で瞑想にふける。凛として、香り豊かな紀行エッセイの名品。
目次
1 テヘランへの旅人(はじめに;満月のカルナク―エジプト;バグダードの安らぎ―イラク;砂漠をこえて―ペルシア;バザールと、庭園と―テヘラン;瞑想の学院―エスファハーン;黄色い薔薇―コム;シャーの戴冠式;帰国)
2 バフティヤーリー街道を行く(出発前夜;天幕生活;キャラバンとともに;遊牧の民;マラミール平原へ;油田)
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