終着駅 トルストイの死の謎

終着駅 トルストイの死の謎

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  • サイズ B6判/ページ数 420p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794962911
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

月あかりもない闇の夜、前庭に立った老トルストイは、生まれ育った屋敷を長いこと見上げていた。やがて身をかがめて土に口づけると、彼は立ちあがった。いっさいを棄てて、いまこそ旅立つのだ―。1910年11月、トルストイは旅の途次、寒村の駅長官舎で息絶えた。82歳の文豪を流浪へと駆りたてたものは何だったのか。最晩年の謎にみちた日々を、トルストイ夫妻、娘、高弟、秘書、主治医、それぞれの視点から浮かびあがらせる。回想のなかで明かされる、放蕩無頼の青春時代、情愛あふれる新婚の日々…高まる名声とともに信奉者が集いはじめると、作家と妻ソフィヤのあいだに断絶が生まれ、それは死の際までトルストイを苛みつづけた。実在する多くの記録をもとに、ありうべき手記を創作し、新しい文学の誕生を告げるドキュメント・ノヴェルの傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tomoko.H

4
完全に心を病んで、自分と周囲を苦しめ続けたソフィア。トルストイの理想がソフィアにはついにわからなかったのだから(というか理解する気ない、違う世界の人)やっぱ別れてたらよかったんじゃないかなあ。感情のふり幅の大きいトルストイは、人生の中での生活・思想も極端だったんだなあ。若い頃は放蕩無頼情欲まかせ、その後思想に目覚めトルストイ主義とも呼ばれた禁欲的・シンプルな生活(をしたかった)。2014/11/12

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