内容説明
華麗なファッション、絢爛たるスカラ座の舞台、斬新なデザインで世界の注目を集めるイタリア経済の中心地ミラノ。一人の若い女性が、この街で仕事を見つけ、暮らしはじめて5年。彼女を引きつけてやまないミラノの知られざる魅力とは?アパート探し、ファッション、オペラ、郷土料理、サッカー、恋愛、仕事、ヴァカンス、コネ社会、南北問題、移民…。華やかで刺激的なミラノの素顔と、したたかでエネルギッシュなミラノっ子たちの内面をいきいきと描きだす。
目次
1 ミラノに暮らす
2 着る・食べる・住む
3 見る・聞く・遊ぶ
4 恋・愛・性
5 社会状況
感想・レビュー
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ヴェネツィア
368
著者は大阪外大イタリア語学科を卒業後、シエナ大学に留学。修了後はミラノの日系企業に勤務。本書刊行の時点で在イタリア8年(内ミラノ5年)。「ミラノ案内」とあるが、観光の要素は全くない。ここでは生活者としての視点からミラノにおける対人関係のあり方や社会、ミラノ人気質、文化などを語る。執筆経験はあまりなさそうだが、文章はいたってこなれており、余裕すら感じさせる。しかも、ミラノに見事に溶け込んでいる。生活ぶりも、もはやミラネーゼそのもの。なにしろサン・シーロ・スタジアムでインテリスタに混じって大声援を送るほど。2022/01/13
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