内容説明
1960年代、ニューヨーク。マンハッタンの光のなかでアラムは育ち、多感な青春を迎えていた。現実とは逆に「よき家庭人」を作品で演じつづけた父サロイヤンとの内面的な闘い。大学をドロップアウトし、文学雑誌を創刊した彼が出会った、若い芸術家たちとの友情と冒険。そして妻や3人の子どもたちと過ごした静かな喜びにみちた日々―。あらゆる価値観がゆさぶられ、変化をとげた時代の青春群像を描きだす、心にしみる回想録。
目次
ニューヨーク育ち
アッパー・イースト・サイドの親友たち
わが心の60年代
移動する日々
世界のなかの友人たち